コロナ禍を機に口数が減り、無気力になった70代後半の夫について、心配する60代妻の悩みが紹介されました。夫は朝8時に朝食、テレビ、新聞を見て昼食、昼寝を1時間半、散歩をしてから夕食までゴロゴロ。本人は規則正しい生活を送っているものと考えているかも知れませんが、助言者からは自主性やメリハリを欠いていることを指摘され、妻への依存体質が強い夫を過保護にしないよう提言しています。
一方、妻は夫の変化に不安を覚え、以前のような生活を望むものの、夫への接し方に困惑しています。夫婦の関係性や生活の質を向上させるためは、以下のアプローチが考えられます。
まず、妻自身が夫の何に不安を感じているのか、具体的に整理することが大切です。その上で、夫に相談し、共に生活の改善案を話し合う場を設けるのがよいでしょう。夫婦で一緒に楽しめる映画や外出の予定を立てるなど、具体的な行動を提案してみることが効果的です。妻がリードして外出を計画し、小さな目標を共有することで、生活に新しい刺激を与えられる可能性があります。
また、夫の生活や行動を記録することも一つの解決策です。日々の行動や身体的・精神的な変化を見逃さず記録することです。手足や身体の動きに不自然なところは無いか。会話がかみ合っていないところは無いか。季節に合わない服を着ていないか。食べる量は減っていないか。飲む水分量は減っていないか。トイレの回数は減っていないか。異変がある場合に早期発見や適切な診断につなげることができます。
さらに、夫婦で今後の生活や生き方について話し合うことが最も重要です。健康維持のために何が必要か、夫婦としてどう歩んでいくべきかを共有することで、不安を減らし、より前向きな日々を送れるでしょう。 最後に、将来を見据えた準備も不可欠です。1人になった場合の家事能力やお金の管理に関する課題を洗い出し、夫婦でできることを確認することが安心感につながります。不安事項をリスト化し、一つずつ解決していくプロセスが、有意義な時間の活用にもなるでしょう。
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