父の死後、相続放棄を考えていた50代女性に、母から「あなたは一人だけ大学に行かせてもらったのだから相続はない」と言われ、大きなショックを受けました。兄弟間の相続会議にも呼ばれず、疎外感に心が揺れ、幼少期からの寂しさがよみがえったようです。
表札に、父、母、祖母、弟、姉と、最後に書かれた自分の名前が、男の子では無かった無念さの象徴にように映っていました。幼少期からずっと疑念として心に秘めてき表札が、自分だけが愛されてこなかったかのように、割り切れない子供のころの思いがフラッシュバックし平静ではいられないようです。
しかし、家計が苦しい中で、姉と弟の3人兄弟の中で、自分一人だけを大学に行かせることは、大きな決断だったはずです。家族全員で自分を支えるという選択は、経済的にも精神的にも周囲の我慢と努力は苦しみではなく、愛情の表れだったのかもしれません。
そのことを理解できず、さらに愛を求める姿は、わがままに見えるかもしれません。大切なのは、過去の寂しさや誤解を一人で抱え込まず、家族と向き合い、感謝の気持ちを伝えることです。大学卒業後、家族に感謝の言葉を直接伝える機会がなかったのなら、今こそ、その思いを形にする時です。
素直に心を開き、真摯に話し合えば、家族がどれほどあなたを応援してきたかが伝わってくるでしょう。わだかまりを解消するためには、自分から一歩を踏み出す勇気が必要です。自ら行動し、過去と向き合い、感謝を伝えることが、これからの人生の支えになります。ひがみや疑念にとらわれず、まっすぐに向き合えば、あなたの心も癒されていくはずです。
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