70代女性から、息子の嫁が家に来る回数が少なく、孫にもなかなか会えず寂しいという相談がありました。義理の親として気を遣い歓待しているのに、疎外感や屈辱感を感じてしまうとのこと。けれどその思いの根底には、「義理の親」ではなく「家族の一員」として親しく関わりたいという願いがあるのではないでしょうか。
「女の子を産まなかったから…」と過去を悔やむ気持ちは、自分を責める一方で、嫁や息子に対して無意識に求めすぎてしまう原因にもなります。時々でも訪ねてきてくれる家族に「来てくれない」と不満を募らせるのは、知らぬうちに恩着せがましくなっていることもあります。
関係を良くしたいのなら、「もっと気軽に来てね」などや、「孫の好物を作ったから来てね」とか、「孫に手紙を書いたり」、「写真入りの手作り絵本を贈ったり」などは、孫をだしに呼び込もうとする姑息な手段にとられるでしょう。行動する前に、もっとアイデアと戦略が必要です。「ムサカを作ったから来ない?」と新しい料理で興味を引くのも一つのアイデアです。
プライベートな時間と空間を大事にしている証として、個室のレストランを予約し、非日常を共有するのはどうでしょうか。また、行きかえりを束縛しないで現地集合にして、リゾートホテルで待ち合わせするのはどうでしょうか。これらの非日常の体験が、新たな会話に繋がるでしょう。
また、ランチのついでに、嫁の好きなブランドを一緒に見て、選んだ一着をプレゼントするのも素敵な時間です。試着を繰り返しながら、気にいる服を選んであげるのは、至福の時間ではないでしょうか。本当に親しくなりたいなら、相手が何に感動し何を喜ぶかを探り試行錯誤を繰り返す時間とお金が必要です。
それを「そこまでする必要があるの?」と思うなら、現状維持を受け入れるしかありません。しかしながら、何より大切なのは、嫁との関係改善よりも、まず自分自身が生き生きと暮らせる方法を見つけることかも知れませんね。
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