「お前は次男、何れは家を出て行く身だから
「家を建てる土地を、準備した方がいい!」と言われ100坪購入しました。
40年数年前、入社早々、配属先の上司からのアドバイスでした。
富山県は持ち家率が高く、若いころから家を建てる人が多いこともあり、
一緒に買った40代の2人も、子供に財産を残すために購入を決めていました😅
購入した土地は、400坪の更地で真四角の角地でした。
当初、1区画100坪を3人で100坪づつ購入しましたが、
3区画に面した中ほどの100坪は残ったままでした。
数年後に1人の同僚が、私道として100坪全部を購入しました。
いづれ世代交代に伴い、私道が問題になったかも知れません。
今から思えば、駅からも離れ、公園もスーパーも無い場所は、
工場の跡地だけに、宅地としては最適ではありませんでした😅
上司から土地について話があった晩、父親に相談したところ、
「家を建てる土地はすでにある!」と聞かされましたが、
「若い時の苦労は買ってでも」という思いで頭金を貰いました。
しかしながら、入社早々、借金を背負っての新婚生活は、
結構大変だったように思います😅
毎月2万6千円とボーナス時10万円計46万円は、
手取り額の20%を超え、今考えても無謀なチャレンジでした。
「一人口は食えぬが、二人口は食える」を経験しましたが、
親兄弟の支援が無かったら出来なかったことです😅
思いもよらず100坪のオーナーになった社会人1年生は、
十数年後に土地を売却し、ローンを完済しましたが、
会社が潰れること無く、また、病気になることも無く
返済できましたが、一旦ローンを抱えてしまうと、
娯楽や教育、将来全てが制限されることを実感しました。
資産形成で買った土地は、まさに不動産投資でしたが、
毎月の返済に加え、固定資産税に、除草剤費用がかかり、
家を建てたとしても、また、アパートを建てたとしても、
ランニングコストを計算すると、無謀な投資だったことが分かりました。
幸いにも1990年バブル絶頂期、義母の土地に家を建てるため売却でき、
住宅資金に充てたことで、奇しくもローンから解放され、
無借金で家を建てることができました。
買ったタイミング、売ったタイミングはドンピシャでしたが、
意図的にその時期を計ることは、不可能であることを実感しました。
会社があり、家族があり、皆が健康だったことが一番のお陰ですが、
ローンで不動産投資を続けていたら、明らかに後悔していたでしょう。
当時のローンは税金や諸費用で借入額の4倍近く支払っていたことになり、
土地という魔物に、人生全てを捧げていたことになるかも知れません。
諸経費がかかる不動産を、長期ローンで投資するのは無知の極みであり、
土地は、人生の一時を、住むために所有するものであり、
一般人が手を出す投資対象ではないと思いました。
コメント