貴方は、60歳で会社を辞めます。
38年間勤めた会社を60歳の定年満期で退職します。
再雇用制度はありますが、継続雇用を申請しませんでした。
辞めたときの心境を整理してみました。
1つ目は、持ち株の評価額が上がった
2つ目は、株の配当金を、生活費に充てられると思った
3つ目は、退職後の再スタートは、早い方がいいと思った
4つ目は、仕事を続けると転勤が増え収支が逆転すると思った
5つ目は、プレイヤーは無理、サポーターに回りたいと思った
そのため、辞める数か月前から、
ひそかに、バケットリスト「死ぬまでにやりたいことのリスト」を作り、
アレコレと夢が膨らんでいたと思います。
一方で、労金から借り入れを行い、着実に家のリフォームを行っていました。
退職前に返済が終わらなければ、株を売却し一括返済する予定でしたが、
60歳で予定通り完済し、見込みは十分に当たっていました。
しかしながら、何歳まで生きるのか?お金は大丈夫か?
自分が死んだあとの、妻の生活費は大丈夫だろうか?
考えが進むにつれ、「ゆとりある老後には」、
65歳退職後、夫婦2人が95歳まで生きると仮定した場合、
30年間の生活費は1億2600万円(月35万円×12×30)、
一般的な生活の8568万円(23.8万円×12×30)より、
4032万多くいることが分かったと思います。
貴方が退職する前にやるべきこととして、
株価の変動を気にせず、株を現金化し貴方の奥さんの口座に資金移動し、
その口座で資金運用をすることです。
退職して8年経った今、35万円という数字はかなり現実的な数字です。
この金額は、厚生年金と基礎年金、それから企業年金の上乗せ分が必要な金額です。
一般的な企業年は、年間60万円から100万円ですが、
貴方は、企業年金が300万ほどしか無かったので、
退職金と合わせても税金が控除されるので、一括で受取りました。
結果、35万円には程遠い金額です。
しかしながら、貴方の家には年金受給者が3人、合わせると十分な金額になります。
但し、その環境がいつまで続くかは分かりません。
老後の状況をネットで検索している間に、バケットリストがあいまいになりましたが、
老後のスケジュールをリスト化し、出来るだけ具体的に予算措置を行って下さい。
40代の頃の、老後を見据えた行動は正解だったと思います。
思い切って自分にも投資した結果が、形として退職まで大きく寄与しましたね。
また、給料が上がっても、生活を広げること無く、
増えたお金は一過性として捉え、家族に衣類や娯楽などに使いました。
「いつまでもあると思うな親と金」と戒めながら、使い切ったのは正解でした。
増えたお金は再投資し、残ったお金を使い切った感覚でしたね。
「自分が勤めている間は会社は大丈夫!」と妻に言いつつも、
「絶対は無い」というリスクコントロールは正解です。
縁が合って入った会社の、自社株を買い続けたのは正解でした。
毎月5万円、ボーナス時15万と配当金を再投資しました。
結果、業績が伸びるとともに、個人資産も大きく膨らみました。
しかしながら、その手法は、長期・つみ立て・分散から逸脱した投資でした。
飛ぶ鳥を落とす勢いの60歳の時に退職をしましたが、
分散をしていないリスクに気付くべきでした。
退職後企業の躍進を人生の励みにと思ったのは、間違いではありませんが、
1社の株を持ち続けたのは大きな間違いでした。
最後に、もう一度、
老後の資金計画を立てたら。すぐに予算化し貯蓄して下さい!!
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