「慎ましやかな年金生活を送っている高齢夫婦が、突然、老後破産の危機に直面。夫婦には老後資金として2000万円の蓄えがあったためか? 子供は会社を辞め、投資に失敗、住宅ローンとマイカーローンが返済出来ないことから借金を頼んできた。息子は次の就職が決まったら必ず返すと言っていたが、同居したことで高齢夫婦の出費がかさんできた。「何とかなるだろう」と高をくくっていたものの危機感を感じ始めた。この状況を改善すべき相談者に、助言者は、家族は助け合うものの年金生活を脅かす援助は再考すべき、親心より資産を守ることを優先すべきと助言。住宅や車の売却の検討予知あり、借用書作成も破産回避に繫がるとアドバイスした記事がありました。
年金生活を送る高齢の親として、子どもにできる限りの支援をしたいと思うのは当然の心情です。しかしながら、限られた資金で援助を続けることは、やがて親自身の生活基盤を危険にさらす可能性があります。「年金生活者は自分たちの生活を脅かす援助はすべきではない」という助言は、シンプルながら極めて重要です。
今回のケースでは、退職と投資の失敗から住宅ローンやマイカーローンの返済が困難となり、息子が借金を頼んできた状況です。親としてまず優先すべきは、息子に家と車を売却させ、自らの失敗に対して責任を取らせることです。親が全てを肩代わりすることは、かえって息子の無責任な態度を助長させ、自己中心的な生き方を改めさせる機会を逃してしまいます。
このような状況は、老後の生活を危機にさらす恐れがあり、子どものためとはいえ、親としての資産保全が最優先されるべきです。高齢の年金生活者である親に借金を依頼する行為自体、自分のことしか考えていない息子の姿勢の表れかもしれません。親としては、今こそ息子に責任の重さと、正しい生き方を教える最後の機会と捉え、家計の実状を示しながら行動を話し合うことが肝要です。
加えて、高齢夫婦間でお金の管理に関する共通認識を持つことが老後破産回避の一助となります。突発的な支出に対する家計計画の見直しができず、無計画な支出が老後破綻のリスクを高める一因ともなり得るからです。家族間で正直に話し合い、自分たちの生活を第一に考える姿勢が、老後の安定を守るための第一歩となるでしょう。
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