理想の人生を押しつける母親から「子どもが1人しかいない主婦は社会的に不合格と言われているようでむなしい気持ちになり母に会いたくありません」と読売新聞の[人生案内]を読みました。
助言者は「母親の意見など無視してはどうでしょう!」「自己肯定感を持って、自分の価値観をしっかり持つことが必要」とアドバイスしていましたが、本当に母親の言動を無視することができるでしょうか?無視しようすればするほど、母親の言葉や顔つきがフラッシュバックし、嫌な思いが増すような気がします。
貴方が考えなければならないことは、母親は本来どういう人なんだろう? 母親は今まで何を信念に生きてきたのだろう? 母親は子供の頃どういう子供だったんだろう? 母親の親はどういう人なんだろう?兄弟はどういう人なんだろう? 母親がどういう環境で育ったかを知ることが必要です。母親は一人の人間としてこれからどう生きて行きたいのか? 母親の価値観や信条を理解することが、問題解決の糸口に繫がるように思います。
人は例外なく、「人はなぜ生まれ、人はなぜ老い、人はなぜ病気にかかり、人はなぜ死ぬのか」この宿題を背負って生きています。貴方も、貴方のお母さんも、同じではないでしょうか。親と言えども一人の人間として、その苦悩と格闘しているのではないでしょうか。
いまこそ自分の親に耳を傾ける時かも知れません。母親もまた最善の道を子に歩ませるために苦悩しているのかも知れません。なぜ自分の親が友達の子と自分を比較するのか? なぜ、無職の主婦がダメなのか? なぜ子供は一人ではダメなのか? その真意を察するには是々非々で聞き取る努力が必要です。
親はいかなることがあっても子供が幸せに暮らすことを願っています。そのために自分が知る限りの理想を子供に押し付けることがあります。70歳間近の私にも二人の娘がいますが、長女は子供1人、次女には子供がいません。私も妻も頑張って生き続けることが娘たちへのメッセージだと思っています。
親は、自分が越えなければならない最初のハードルだと思っています。どう対処するかはそれぞれの個性ですが、親は自分が生きてきた人生で最善の道を子供に託そうとします。何れ、母親を愛おしく思える日がきます。100%の間違いも100%の正解も無いと考え、後悔しない人生を歩んで下さい。「人の話も一理あり」その考えが全ての悩みを解決してくれます。母親と朗らかに、時には辛抱強く接することが、自分に得を積み自己実現に誘います。ご主人や子供に感謝しているからこそ貴方の望みは叶います。必ず克服出来ます。明るく、朗らかに、大らかな気持ちで頑張って下さい。
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