クローゼットには服があふれ、値札がついた服も山のように積まれている。30代の娘夫婦は共働きで片付ける時間がないのか。娘の夫も洗濯物一つたたむことなく育児や家事にも一切手を貸さない。その生活環境が子供の教育にも良くないと考え、60代の親2人は泊まり込んで片づけたものの、娘夫婦は直ぐに散らかしてしまう。娘夫婦が自主的に片づけるようにするには、どうしたらいいかという悩みがありました。
まず根本的なスタンスとして、片づけたり、綺麗にすることは、個人や家庭それぞれに基準があるということです。生活に必要な優先度や価値観が違うことで、整理整頓の基準も違ってきます。
娘とはいえ娘夫婦の家に入って片づけるのは、大変奇異なことで過干渉だと思います。むしろ、其れを許してくれた娘夫婦の寛大さに感謝することが先決かも知れません。健全な社会生活を営んでいる家族に、親が掃除しに行くのは余計なお世話です。
娘夫婦の生活を一部始終支援しなければならない、精神的・肉体的サポートが必要であれば別ですが、行き過ぎた行為だと思います。また、整理整頓が出来て居ないことを理由に、孫の教育に良くないという考えも軽薄な発想だと思います。他人から見たら汚くても、そこで生活している人間には合理性があります。自分達の生活スタイルと娘たちの生活を比較するのは無意味な行為です。
そもそも、整理整頓や掃除は、人のためにするのではなく、自分のためにするものです。片づけたり、綺麗にすることは、自分自身をリフレッシュし、リセットできる切っ掛けを作ってくれるものです。
娘にその功徳を伝えたいのであれば、自分達がイキイキ生活できているのは、整理整頓や掃除のお陰であることを実証してみせることです。そもそも、今回の一番の問題は片付けができないことではなく、クローゼットの中に服があふれていることでも無く、値札がついたままの服が山のようにあることです。
衝動買いとも思われる着ることがない服が、山積みされていることが問題です。ストレスにより買い物に依存していないか。精神的に疲弊していないか。話しを聞いてあげることが最も大事なことです。整理整頓はストレス解消に繫がりますが、ゆっくり時間をかけてその良さを教えていって欲しいです。
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