義母が、家のカギを2回忘れたことをキッカケに、
カギが無くても出入りできる玄関ドアに取り換えることにしました。
「義母のカギ忘れ対策」にスマートコントロールキー2023」がそのときのブログです。
そして、そのリフォームのタイミングで、古いミシンを捨てる決心をしました。
古いミシンは、義母が60数年前に購入した工業用のミシンです。
すべての部品が頑丈で、垂直全回転式、ボビンケース仕様で、
モーターの回転数は最速5000針/分、フットコントローラー式の、
24時間連続でも使用できるプロ仕様のミシンです。
使わなくなって放置されたミシンは、家族の生活を支えたミシンです。
義母にとって「捨てる」は、自身の存在も「不要」だと邪推するかも知れません。
義母にとっての思い出のミシン。
女手一つで生活を支えたシンボルを捨てるには抵抗があります。
そのため、「捨てる」ことを納得して貰うため、
5つの問題点を説明し、「もういい!」と納得して貰いました。
1つ目は、地震がきたとき、重い機材ほど危険であること。
東日本大震災での被災から動き回り圧し潰される危険があること。
2つ目は、何十年来のミシン屋が廃業したこと。
交換部品が無くなり、点検修理する担当者も亡くなったこと。
3つ目は、もう一台ある家庭用ミシンで十分。
今使っているミシンでも十分な機能があり遜色がないこと。
4つ目は、思い出は、身体が動くときに処分したい
妻も私も高齢で時間が経つほど処分するのに手間取ること。
最後に、今だったら、リフォーム業者にタダで引き取って貰える
リフォーム工事による廃材も多く一緒に処分できること。
義母の了解は取れたものの一旦捨てようと思っても、
大人4人でも持ち上がるかどうか分からない重いミシン、
引き取ってくれる業者は中々見つかりません。
![](https://i0.wp.com/hidejiji.com/wp-content/uploads/2023/07/23.7ミシンを捨てる.gif?w=1256&ssl=1)
捨てる業者を探している最中、
「不要品、買い取りますよー」と電話がありました。
義母は、ここぞとばかりに「要らないミシンがあります」と言いました。
業者は、「ミシン以外にも、何でも引き取らせて頂きますので・・・」
「明日の、12時から14時にお伺いします!!」と、
住所と名前を言い電話は切れました。
義母から、「明日、ミシン引き取りに来るから」と報告を受けました。
「あの重いミシン、本当に、引き取ってくれるって?」
「引き取り金額って、いくらか聞いた?」
義母は、質問に何も答えません。
「ミシン以外に、宝石とか着物とか、何でも引き取ります!って言ってなかった?」
義母は、「そう言ってたかも?・・・」とあいまいな返事でした。
業者とのやり取りから、ミシンを引き取る意思が無いことは明確でした。
翌朝、業者に、
「4人でも持ち上がるかどうかのミシン、本当に、引き取って貰えるんですか?」
「引き取り費用は、いくらですか?」と聞いたところ、
「当社は、再販目的の買取り業者ですので、廃品の回収はしておりません」
との回答だったので、キャンセルを伝え、快く承諾してくれました。
義母に、「不用品を何でも買い取ります!」という業者の中には、
「家の中に入れた時点で、家の中のもの根こそぎ持っていく場合もあり、」
「高齢者の一人暮らしを狙って、強盗まがいに持って帰ることもあるよー」
妻は義母に説明しました。
違法業者が回収した物が不法投棄され後に廃棄物委託の罪で、
5年以下の懲役または1000万円の罰金が適用されることもあります。
捨てる前にホコリと油にまみれミシンをピカピカに磨き上げました。
廃棄を承諾してくれた義母へのお礼のつもりでした。
翌朝、パーチワークの頭巾がミシンにかけられていました。
捨てるのを惜しいと思ったのか?
見送るつもりだったのか義母に聞くことはありませんでした。
玄関のインターホンの子機を義母の部屋に置いてありません。
誰がどういう目的で来るか分からないからです。
今回の業者の電話も難しい問題です。
もっと小まめに対処法を説明し理解を求めるべきでした。
同居しているので、速やかに対応出来たものの、1人暮らしの場合は困難です。
「何ごとも急ぐことは無い!」
「即決しなければならないことは何も無い!」
「家族に相談してからでも遅くない!」
ことを理解して貰うしか無いようです。
以下の国民生活センターのホームページを参考にして下さい。https://www.kokusen.go.jp/t_box/data/t_box-faq_qa2017_26.html
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