遠方でひとり暮らす姉について、60代後半の弟の相談をみました。姉は同居する母親を亡くしてから、独り身の辛さから身体の不調をきたし、身の回りに支障があると連絡してくることが多くなりました。
生涯独身を通した姉にとって、頼れるのは自分だけだと分かっていても、余りの頻繁な連絡に閉口してしまいます。とは言え、遠方で一人暮らしをする姉を思うと、病院への入院や施設への入所がベストと助言しても応じる様子はありません。
弟としてどう対処していいか苦慮しているようですが、姉が人間関係が苦手だと理解していることから、電話だけでなく、現地に行って姉の顔をみて、最善の方法を2人で考えるのが最初にすることです。
先ずは、姉に付き添って医師の診察を受け、健康の状態を仰ぐことが第一歩です。その上で介護保険を利用すること出来るかどうか判定することができます。また、最初の医師の診断から、より専門性の高いセカンドオピニオンを受診し、診断の確認を行うことも必要です。
人間関係が苦手な姉にとって、遠方から電話で指示するのでは無く、一緒に行動することが何より大切なことです。幼少期、弟を進学させるため、苦しかった家計を助けるため、援助してくれた姉に恩返しするのはまさに今です。
たび重なる姉の連絡に疎ましく思いながら、自分を情けなく思っている場合ではありません。今すぐに姉を訪れ、今までの感謝の気持ちを行動で表すことです。
また、介護保険を利用するには、医師の診断に基づかなければ進展は望めません。遠方にいてもインターネットを通して。医師の情報や介護保険の状況を調べることが出来ます。いつでもどこでも時間と距離をまたいで問題を解決できる糸口があります。姉への恩返しを通して姉の行く末だけでなく、自分自身の未来も再構築して下さい。
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