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親の躾(しつけ)が命を救った!
地震のニュースを聞くたびに、わが家でも地震対策が必要だ!・・と
心の底から思いますが、時間が経つとつい忘れてしまいます。
東日本大震で、津波から生還した人たちの言葉に、
「枕元に、服をたたんで寝る」
「玄関の靴を、そろえておく」
親から子へ、そして、孫へ受け継いだ躾が
命を守ってくれたと言っています。
緊急時には、本当は、何をすればいいのでしょうか?
本当は、何を、準備すればいいのでしょうか?
当時の経験を振り返り、南海トラフに備えたいと思いました。
地震対策を「5S」に置換えると、やることが明確になります!
❶整理:必要なものと、不必要なものに分けて、
不必要なものを捨てる。
❷整頓:必要なものを、いつでも使えるように、
使いやすい場所に配置する。
❸清掃:必要なものを、いつでも使えるように、
定期的に点検し綺麗にする。
❹清潔:必要なものを、」整理・整頓・清掃し、
安全な生活環境を維持する。
❺しつけ:ルールや手順を伝え続けること!
必要なものと、不必要なものを分ける「整理」が地震対策につながる!
横揺れでは、タンスの引き出しから衣類や小物が飛び出、逃げ場を塞ぎます。また、縦揺れでは、タンスがボディースラム(抱え投げ)状態で身動きができず、意識のないまま取り残されることになります。
食器棚のガラス食器やフォーク・ナイフが飛び散り凶器と化します。
東日本大震災では、縦揺れはありませんでしたが、背の高いものは全て倒れました。
前後左右ぐるぐる巻きに揺れました。結局のところ縦揺れも横揺れも揺れれば一緒です。
上下段に継いだ家具や、背の高い重い家具は廃棄し、低い家具や衣装ケースに変える決断が必要です!
使いやすい場所に配置する「整頓」が地震対策につながる!
非常持出し袋や避難用キャリーバックは、出口に近い場所に配置。
ヘルメット、安全靴、耐切創手袋は玄関口の逃げるでる動線に配置。
ヘッドライト、ランタン、ラジオ、ヘルメット、安全靴、手袋の置き場所を固定。
逃げ出る場所に配置し、置き場を固定する必要があります。
決して、探さないこと、探し回らないことが命を救います!!
定期的に点検し綺麗にする「清掃」が地震対策につながる!
懐中電灯の液漏れ確認、ヘッドライトやランタンの点灯確認と予備電池の確認。
ラジオ電源の確認と、単一か単二か単三か?予備電池の確認。
カセット・ガスコンロに、ガスボンベの装着確認と点火確認。
給水タンクのポリ容器の劣化確認と機能確認。
非常持出し袋の装備品の賞味期限確認と装備リストの確認?
ヘルメット、安全靴、耐切創手袋の機能確認。
普段から、キャンプやトレッキングに出かけながら、
避難用品の動作確認を行い非常時に備えます!
安全な生活環境を維持する「清潔」が地震対策につながる!
キッチン、浴室等の水回りを清潔にする習慣が、足元が滑ることなく安全に避難行動ができる。
手足の爪を切っておくことで、爪の剥離や皮膚感染を予防できる。
健康な歯を維持することで、突然の歯痛を回避できる。
健康な体は、薬を持出す必要も無く避難行動に無駄がない。
綺麗に、清潔にする習慣が、整理整頓に繫がり、
突発的な災害にも、無駄のない素早い行動に繫がります!
親の「しつけ」が地震対策につながる!
宿題が終わったら、直ぐに明日の用意をする。
真っ暗でも服を着られるように、枕元に服をたたんで寝る。
すぐに外へ出られるように、玄関の靴をそろえる。
逃げるとき、忘れ物があっても「絶対に戻るな」と言われた。
大切なルールや、マナーを言い続けることで、
何を警戒し、どう行動するか正しい判断が導かれます。
「5S」を地震対策に置換えると、今、必要な対策が見えてきます。!
企業において「5S」は、ムダを削除し生産性を向上させる目的で行いますが、結果的に安全性も向上するとも言われています。
5Sは家族において、絆が深まる以上に、一人一人が
安心安全のゆとりある老後を見つめ直す機会にもなるでしょう。
本当に、家具を捨てることができるだろうか?
捨てたあと、本当にリフォームできるだろうか?
お金は用意できるだろうか?
ゆとりある生活の優先順位を考えるのは私達です。
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