義母が「カギ」をかけ忘れないための衝撃の行動2023

電気蓄熱暖房機「暖吉くん」の電気代、使い方、特徴及び暖房効果の使用経験を報告2023

蓄熱暖房機の使い方

目次

電気蓄熱暖房機「暖吉くん」の電気代

2009年オール電化住宅へのリフォームで、関西電力「はぴeタイム」プランを契約しました。

24時間安価にお湯を使えるシステム「エコキュート」を導入することで、

安い深夜電力を使うことで、ランニングコストを下げようと考えました

2022年2月からエコキュートに加え、電気蓄熱暖房機「暖吉くん」も追加しました。

2つのシステムを動かしたことで1ヶ月の電気代がどこまで上がったか?

2022年12月から2023年2月までの、3か月間の電気代の明細を報告します。

深夜電力を検討している人に、何らかの参考になればと思いました。

【2022年12月の電気代明細】

12月の電気代の期間は11.18~12.18の31日間です。

関西電力が提供している関西電力オール電化住宅向けの電気料金プランは、

2019年4月1日以降新、規加入を停止しています。

電気を使用する季節や時間帯によって、電力料金単価が違っており、

夜間に電気を消費することで、電気料金抑制プランになります。

【新】デイタイム1kwh冬26.33円、リビングタイム1kwh22.89円、ナイトタイム1kwh15.20円

【旧】デイタイム1kwh冬31.77円、リビングタイム1kwh23.47円、ナイトタイム1kwh10.70円

新旧比較ではデイタイム17%値下げ、リビングタイム2%値下げ、ナイトタイム42%値上げになりました。

❶ 基本料金           2,200円

❷ デイタイム     47kwh    1,238円 

❸ リビングタイム164kwh     3,754円

❹ ナイトタイム 834kwh 12,677円

❺ *その他           12,224円

❻ 請求金額   1045kwh    32,093円

*その他;燃料費調整額10,607円、再エネ加算3,605円、はぴeプラン割引1,986円

【2023年1月の電気代明細】 

1月の電気代の期間は12.19~1.19の32日間です。

❶ 基本料金          2,200円 (対前年比±0)  

❷ デイタイム     50kwh  1,317円 (対前年比66%)  

❸ リビングタイム193kwh    4,418円 (対前年度比62%) 

❹ ナイトタイム  1448kwh  22,010円 (対前年度比540%) 

❺ 燃料費調整額        18,448円 (対前年度比530%) 

❻ 再エネ賦課金         5,833円 (対前年度比170%)

❼ オール電化割引       ▲2,995円

❽ 請求金額予想        51,231円(対前年度比300%) 

【2023年2月の電気代明細】 

2月の電気代の期間は1.20~2.16の32日間です。

❶ 基本料金           2,200円 (対前年比±0)   

❷ デイタイム    51kwh    1,342円 (対前年比80%)   

❸ リビングタイム155kwh    3,547円 (対前年比73%) 

❹ ナイトタイム  1354kwh  20,580円 (対前年比240%) 

❺ 燃料費調整            6,552円 (対前年比304%) 

❻ はぴeプラン割引         ▲2,767円

❼ 再エネ賦課金         5,382円 (対前年比150%) 

❽ 請求金額            36,833円  (対前年比175%) 

【考察】燃料費調整額が下がったので電気代は大幅に安くなりました。

関西電力の「はぴeタイム」プランの詳細はこちらまで!

「2021年12月と2022年12月の電気代比較」
「2022年1月と2023年 1月の電気代を比較」
「2023年2月と2022年 2月の電気代を比較」
上記3か月間の前年同月の詳細な比較は、
暖吉くんは1日千円で高齢者と寒い人を暖める電気蓄熱暖房機「電気代を公開」❹2023


寒っ!と感じることが無くなった

服を着替えるとき、トイレにいくとき、また外から帰ってきたとき、

寒っ!と感じることが無くなりました。

寒さのせいで身を縮めることが無くなったおかげか、身体も楽になったような気がします。

91歳の義母の「身体の芯から寒い」は、これで一件落着したように思います。
60万円の暖吉くんは高齢者や寒い人を温める電気蓄熱暖房機❶2022

夜間電力の値上げと、燃料費調整額の上昇は想定外でしたが、
義母の余生と高齢者夫婦にも暖かい生活は大変ありがたいことです。

電気蓄熱暖房機「暖吉くん」の使い方

シーズンの始めは慣らし運転が必要!

蓄熱暖房機「暖吉くん」は、設置して初めて使う時や、また冬に使い始める時に、

「蓄熱量50%から蓄熱開始がいい」と、現場施工者から聞きました。

取扱説明書には「初めての蓄熱やシーズン始めは蓄熱量【小】に設定し、

蓄熱しながらファンを【強】にすることで、

暖房機からの水漏れ防止ができる」とあります。

2シーズンを使い終わってみて、水漏れなどのトラブルは何もありませんでした。

水漏れ防止に関わらず慣らし運転をした方がいいようですね。

但し、1つ気になるのは、ファンの音が少し大きくなったようです。

もし、カラカラと音が出たら、業者に相談しようと思います。

シーズン始めは暖房に2・3日かかる

2022年冬は、12月1日から暖房を始めました。

11月下旬は17℃から19℃で推移していましたが、

予報では、12月1日から最高12℃、最低6℃とありましたので、

11月30日の23時から蓄熱を開始しました。

外気温が普段より4・5℃下がると予報があったので蓄熱を開始しました。

11月3週目までは暖かく4週目から温度が下がる予測でしたが、

家自体がそれまでの太陽の恵みを受けて蓄熱しているので、

蓄熱開始の翌朝から、すぐに十分な暖房効果がありました。

蓄熱量は初日50%にしてから、2日目以降は70%に上げて、

外気温が低い状態が続くことが予報された段階で100%に変更しました。

2021年2月に初めて設置した時は、外気温が6℃前後で最低気温が0℃でした。

外気温が10℃を大きく下回った日が続いてから蓄熱を開始すると、

家自体が温まるのに、2.3日はかかってしまいます。

10日間の天気予報を注視、家族と相談しながら起動するのがいいようです。

やっぱり、電気代が心配ですから、合意は必要だと思いました。

ファンの使い方がカギ

蓄熱暖房機「暖吉くん」は、23時から深夜電力を使って蓄熱を開始し、

翌朝7時には自動的に停止します。

蓄熱と同時に放熱を始めますが、徐々にじんわりと部屋を暖めていきます。

吹き出し口からの僅かな熱で、濡れた手袋など直ぐに乾いてしまいます。

2シーズン目の2023年は、温度を24℃に固定し、
ファンタタイマーを8:00から20:00に設定し、細かな調節を止めました。

1年目は、暖吉くんのファンを【自動】に設定し、
部屋の温度を注意しながら、こまめにファンの強弱を調節していましたが、
外気温が0℃以下の場合は、ファンを回し続けないと暖かさを確保できません。

100%の蓄熱量で6時間から8時間、最大でも10時間が限度のため、

夕方には放熱は弱くなり、吹き出し口から生ぬるい空気しか出てきません。

日中4時間程度ファンを停止すると、夜間も放熱しますが、

外気温が0℃前後まで下がってくると、他の暖房器具との併用が必要になり、

温度調節やファンを細かく切り替えても、その効果は薄かったように思います。

暖房効果の目安は広さより住む地域

今回購入した「暖吉くん」MVA-7000は、レンガを42個格納するモデルですが、

新築20畳(33㎡)、築5年程度14畳(23㎡)、築10年以上12畳(20㎡)が、

暖房効果の目安になっています。

極寒地の北海道で使われている暖房機器ということで、

京都で使う分には、多少広いスペースでも暖房効果が期待できると思い、

わが家では1階20㎡と2階リビングダイニングの50㎡をターゲットとしました。

築年数も30年以上あり、未知数の暖房器具に期待と不安がありましたが、

窓ガラスと玄関を断熱対策したことも功を奏したのか、

80%以上の満足感があります。

残り20%は、階段の蹴込(けこみ)板を外さなかったことで、
暖気を無駄なく2階まで上げることが出来なかったことです。

暖房機は一般的に、部屋の中に設置するようですが、

わが家では暖房機が360㎏と重いこともあり、階段下に設置することで、

セントラルヒーティングの役割を期待しました。

その結果、1階6畳の和室と玄関、1階2階廊下、トイレは、

ほぼ完璧で、寒さを感じることは無くなりました。

築32年の家は、1980年(昭和55年)制定の省エネレベル等級2の家です。

今年の冬は、エアコンをつけるケースはほぼありませんでしたが、

外気温が低い場合、2階リビングダイニングまでの十分な暖房は期待できませんでした。

断熱等性能が重要

言うまでも無く、夏の暑さ、冬の寒さをしのぐには断熱性の高い家がベストですが、

わが家は1990年新築で断熱等性能等級は「2」です。

現在は断熱等性能等級6、7も新設され、省エネ性能が高く、

天井断熱材、壁断熱材、床断熱材の性能がかなり向上しているようです。

また、室内と外気の熱の出入りのしやすさをUA(ユー・エー)値で表し、

UA値が小さいほど断熱性能が高いと言われています。

電気蓄熱暖房機「暖吉くん」の特徴

ダメ元で衝動的に・・・

北海道で使われている電気式蓄熱暖房機であれば、

暖房能力は強力に違いないと思いましたが、

しかしながら、瞬時に、電気代は相当高いだろうとも思いました。

昔使っていた外国製の電気式オイルヒーターがあまりに高かったからです。

電気式オイルヒーターは、遠赤外線の輻射熱がほんのり暖かく、

大変やわらかい暖かさに感動しましたが、24時間つけっぱなしのため、

電気代の高さに、直ぐにお蔵入りしたことがありました。

そんなトラウマを抱えながらの電気蓄熱暖房機「暖吉くん」はどういう評価なのか?

調べても口コミ情報が無く、住宅メーカーの営業マンの感想だけでした。

暖房機の設置場所や部屋の広さなど設置環境が一軒ごと大きく違うために、

参考になる話がなく、自分でイメージするしかありませんでした。

太陽光発電を断念した直後だったため、ダメ元で発注したのが現実でした。

2シーズンが終わった段階で、正直なところかなり満足しています

もし今後、電気式蓄熱暖房機を検討される方がいたら、

私の使用経験がお役に立てばうれしいと思いました。

思いつくことを正直に表しましたので、参考になれば幸いです😄

20個の特徴を正直に!

【1】深夜電力で蓄熱レンガに熱を蓄えその熱でお部屋を暖める

【2】暖房器より発生する自然放熱「輻射熱」が暖かい

【3】 暖房器の取り付けは専門の業者が必要

転倒防止のための壁下地材や、床変形防止のための床補強が必要になる場合があります。

【4】 深夜電力を使って蓄熱するので、日中の電気代より安い

【5】 灯油のように燃料を定期的に補充する必要がない

【6】 火を使わないので、火傷や火事の心配がなく子供や高齢者にやさしい

【7】 蓄熱暖房器の構造は、シンプルなので故障しにくいと思われる

【8】 断熱構造の低い家では、暖房効果が期待外れになる可能性がある

【9】 暖房器自体が相当に重いので、設置場所に補強が必要になる場合がある

【10】 太陽光を熱源とする工事より、初回設置費用が安い

【11】 大きい物を選ぶと、使わないとき邪魔になるので、置き場所が何より大事

【12】 ファンタイマーを使うことで、生活スタイルに合わせて暖房ができる

【13】 季節の変わり目などに、蓄熱量をコントロールできるので電気代の節約につながる

【14】 外気温と暖房力の相関を表したシミュレーションデータがない

【15】 蓄熱暖房機「暖吉くん」の販売地域ごとの使用経験(口コミ)がない

【16】 築年数と畳数以外の住居ごとの断熱性能に応じた暖房目安がない

【17】 ベース暖房の「暖吉くん」とメイン暖房のエアコン以外の具体的併用例がない

【18】 お客様情報登録をするとメーカー保証が2年から5年に延長できる

【19】 他の暖房機器具との効率的な使い方について試行錯誤が必要

【20】 電気蓄熱暖房器「暖吉くん」の専属営業担当者がいない

暖吉くんのホームページ➡http://www.dankichi-kun.com/

太陽光を熱源に出来なかった

計画を3回断念した末に「暖吉くん」

最初の計画は、義母の6畳和室だけを温水式床暖房にすることでしたが、

「年を取ると、身体の芯から寒い」という義母の心の叫びが聞こえ、

廊下など義母の動線すべてをリフォームするため、計画を再構築しましたが、

エコキュートだけで問題を解決することは出来ず、2回目の計画も断念しました。

次に太陽光発電でパネルを載せ、蓄電池と共に熱源を確保しようと思いました。

わが家は7、寸勾配(35度傾斜)1990年新築の山小屋風の傾斜が急な屋根です。

2010年に屋根を葺き替えました。

廃材費の削減と断熱効果が増える点で、元の屋根に新たな屋根瓦を載せました。

太陽光発電工事は屋根瓦を全て撤去してから、パネル18枚を載せる計画で、

パワーコンディショナーと諸費用で140万円、

蓄電池が200万円で総額400万円を超える見積もりになりました。

しかしながら、深夜から朝方にかけて10数センチの雪が積もり、

東側の屋根に積もった雪が、午前中一杯残ったことで発電量に疑問が生じました。

10kwhの蓄電池も1個では、容量が少なく価格も含め時期尚早だと判断しました。

さらに、傾斜が急な屋根に載せるパネルの耐震強度のデータもありませんでした。

さまざまなデータの信頼度に疑問をもったことで、

3回目の見積もりも断念せざるを得ませんでした。

屋根瓦に太陽光発電機機能があるテスラー社のSolar Roofも検討しましたが、

品質の安全性及と耐久性の確認ができず同様に断念しました。

興味のある方はこちら➡テスラジャパン

暖吉くん」導入前後の温度を比較

導入前2月2日朝8時外気温0.5℃

1)1階玄関  7.8℃
2)1階和室  約20℃
3)1階洋室   9.7℃
4)1階廊下   7.8℃
5)1階洗面室  8.3℃
6)2階リビングダイニング 13.2℃
7)2階廊下   9.6℃
8)3階寝室  15.6℃(エアコン使用)

導入後2月4 日朝8時外気温2.0℃

1) 1階玄関  11.7℃ (+3.9℃)
2) 1階和室   20℃  (±0℃)
3) 1階洋室  11.0℃ (+1.3℃)
4) 1階廊下  12.4℃ (+4.6℃)
5) 1階洗面室  8.6℃ (+0.3℃)
6) 2階リビングダイニング 13.3℃ (+0.1℃)
7) 2階廊下  12.4℃ (+2.8℃)
8) 3階寝室  13.4℃ (-2.2℃)(エアコン無し)

導入後2月8 日朝8時外気温3.5℃

1) 1階玄関  15.0℃ (+7.2℃)
2) 1階和室(目視)20℃ (±0℃)
3) 1階洋室  11.9℃ (+2.2℃)
4) 1階廊下  15.8℃ (+8.0℃)
5) 1階洗面室 9.9℃ (+1.6℃)
6) 2階リビングダイニング 15.3℃ (+2.1℃)
7) 2階廊下  15.8℃ (+6.2℃)
8) 3階寝室  15.0℃ (-0.6℃)

導入前2月2日午後4時外気温6.0℃

1) 1階玄関  10.1℃
2) 1階和室(目視)20℃
3) 1階洋室  11.0℃
4) 1階廊下  9.6℃
5) 1階洗面室 9.2℃
6) 2階リビングダイニング 14.2℃
7) 2階廊下  11.3℃
8) 3階寝室  14.0℃

導入後2月4 日午後4時外気温9.0℃

1) 1階玄関  13.9℃  (+3.8℃)
2) 1階和室(目視)20℃ (±0℃)
3) 1階洋室  13.0℃ (+2.0℃)
4) 1階廊下  13.8℃ (+4.2℃)
5) 1階洗面室 12.9℃ (+3.7℃)
6) 2階リビングダイニング 13.5℃ (-0.7℃)
7) 2階廊下  13.4℃  (+2.1℃)
8) 3階寝室  15.4℃  (+1.4℃)

導入後2月8 日午後4時外気温8.5℃

1) 1階玄関  19.1℃  (+9.0℃)
2) 1階和室(目視)20℃ (±0℃)
3) 1階洋室  13.7℃ (+2.7℃)
4) 1階廊下  19.4℃ (+9.8℃)
5) 1階洗面室 11.7℃ (+2.5℃)
6) 2階リビングダイニング 19.9℃(+5.7℃)
7) 2階廊下  19.3℃ (+8.0℃)
8) 3階寝室  18.6℃ (+4.6℃)

考察:玄関、1階、2階廊下も十分暖かくなりました。

2階リビングダイニングは、石油ストーブを2時間点火すると、
数時間20℃を保つことができました。

義母が「カギ」をかけ忘れないために衝撃の行動2023

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