費用は全て自前、だからこそ、東北の温泉旅行を考えている方に、
安心安全「格安なのに満足な宿」を選りすぐってご紹介します!
目次
日本原風景にプライバシーを守るリゾート原点の宿!
今回、ご紹介したいのは、十和田八幡平国立公園の南端にある乳頭温泉郷の一つ、鶴の湯温泉(つるのゆおんせん)です。
リゾート(resort)という言葉は、再び(re)と、フランス語の出かける(sortir➡sort)を合わせた言葉ですが、まさに、日本の原風景に「何度も行きたい場所」が「鶴の湯温泉」です。
1947年生まれ鶴の湯温泉の創業者、佐藤和志氏が作り上げた「日本の原風景」に、日本全国から多くの人が訪れています。
清潔で快適な滞在をコンセプトに、当初から水洗トイレやウオシュレットを完備、一方、建物はすき間風を残し、自然観を創出しながらも快適さを駆使、人工物を見せないよう電線を地下に埋設など鶴の湯温泉は、日本の原風景のリゾートを長年に渡って作りあげてきました。
「60代の若者たちへ。この先をどう生きるか。しまっておいた夢を取り出してみないか」という倉本聰のメッセージが日本経済新聞にありました。
はるか遠くから辿り着いた60代の若者たちは、日本の原風景の鶴の湯温泉に浸かり、喜びと幸福感に浸りながらも、これからの長い人生の禊(みそぎ)に引き寄せられたかのようです。
「格安なのに満足な宿」東北温泉旅行、鶴の湯温泉!
十和田八幡平国立公園の中、秋田県仙北市と岩手県雫石町に跨る乳頭山の麓に乳頭温泉郷があります。秋田県側から見ると乳房を伏せた形に見えるので「乳頭山」と名付けられていますが、岩手県側からは烏帽子のように見えるので、「烏帽子岳」や「烏帽子山」とも呼ばれています。
異なる4つの源泉が鶴の湯温泉の特長
鶴の湯温泉は、地中からぶくぶくと湧き出る源泉かけ流しの乳白色の温泉です。鶴の湯温泉の「水車」は、日本の原風景を守るために電力源としてだけでなく、宿のシンボルとして今も鶴の湯温泉の歴史を刻んでいます。
白湯、黒湯、中の湯、滝の湯の4種類の泉質の異なる源泉があります。私は、宿泊棟にある2人くらいしか入れない小ぢんまりした湯が好きです。いつまででも入っていたい、本当にいいお湯ですよ!
鶴の湯温泉に車で行くには、
❶盛岡ICから国道46号線で田沢湖を目指し国道341号を右折、先達沢交差点を右折、13km県道を走り「鶴の湯の木製の看板」を左折、林道を3km走り、山の宿を通り鶴の湯温泉に到着します。
❷秋田市国道13号、国道46号を走り田沢湖に向かい、国道341号を左折・先達沢交差点を右折後同様のルートです。
鶴の湯温泉に公共交通機関で行くには、
❸秋田新幹線「こまち」に乗車、JR田沢湖駅下車、駅前の(羽後交通 乳頭温泉行)発着所で送迎車を待機します。乗車バスの時刻を0187-46-2139に電話。旅館の送迎車が「アルパこまくさ」バス停まで迎えに来てくれます。
❹秋田空港からは、乳頭温泉直行の予約制タクシー018-867-7444エアポートライナー(4000円)を使うと大変便利です
宿泊予約は電話のみ、0187-46-2139(7時~22時)
二号館、三号館:8,790円
トイレ洗面共同。一人宿泊可。
食事は朝夕とも本陣食堂。
(冬期間一部屋1,080円の暖房費が料金追加)
本陣1~5:9,870円
洗面トイレ付。
夕食は客室内の囲炉裏。
(冬期間一部屋1,080円の暖房費が料金追加)
一号館:10,950円
洗面有り、トイレ無し全室2階。
夕食は部屋食。
(冬期間一部屋1,080円の暖房費が料金追加)
新本陣・東本陣: 13,110~16,350円、
14,190円と16,350円の部屋は囲炉裏付、
洗面、トイレ付。
夕食は部屋食。
(冬期間一部屋1,080円の暖房費が料金追加)
川連漆器(かわつらしっき)を使ってもてなす料理
秋田県の南端、湯沢市にある800年前の鎌倉時代からある川連漆器に盛られた岩魚の串焼きや、山菜料理、特に名物「山の芋鍋」は、その味を目的に旅したいと思います。
乳頭温泉組合7軒の温泉に入れる「湯めぐり貼」
鶴の湯、妙乃湯、蟹場、大釜、孫六、黒湯、休暇村の7軒の温泉に入浴できる「湯めぐり貼」を各施設において1,800円で、宿泊者限定で販売しています。
秋田県仙北市田沢湖環境省指定 国民保養温泉地乳頭山麓宿舎事業 乳頭温泉組合ホームページより
❶鶴の湯温泉(つるのゆ)0187-46-2139:
含硫黄・ナトリウム・カルシウム塩化物・炭酸水素泉の源泉かけ流しの温泉です。宿泊料8,790~16,350円(税込)。和室30。
❷妙乃湯温泉(たえのゆ)0187-46-2740:
カルシウム・マグネシウム硫酸塩泉・単純泉の源泉かけ流しの温泉です。宿泊料13,068~21,384円(税込)。和室17。
❸黒湯温泉(くろゆ)
0187-46-2214:
単純硫化水素泉、酸性硫黄泉の源泉かけ流しの温泉です。宿泊料12,030円(税込)。和室22。
❹蟹場温泉(がにば)
0187-46-2021:
重曹炭酸水素泉の源泉かけ流しの温泉です。宿泊料9,870~14,190円(税込)。和室17。
❺孫六温泉(まごろく)0187-46-2224:
ラジウム鉱泉の源泉かけ流しの温泉です。宿泊料11,880円(税込)。和室17。
❻大釜温泉(おおかま)0187-46-2438:
酸性含砒素ナトリウム塩化物硫酸塩泉の源泉かけ流しの温泉です。宿泊料10,800~12,960円(税込)。和室15。
❼休暇村(きゅうかむら)
0187-46-2244:
単純硫黄泉・ナトリウム炭酸水素塩泉の源泉かけ流しの温泉です。宿泊料9,300~16,660円(税込)。和室25洋室13。
「どう生きることに価値があるか」を考える場所
佐藤和志氏が作りあげた温泉リゾート「日本の原風景」鶴の湯温泉は、60代の若者に限らず、全ての人達が、「どう生きることに価値があるか」を考える場所かも知れません。
ぜひ、一度は訪れてみる価値がある温泉です!
あとがき
「格安なのに満足な宿」は、東日本大震災当時を思い起こし書き始めました。
1000年に一度の大地震、最も大きな被害をもたらしたのは「津波」でした。
仙台市内の住居は、家財が全て壊れました。
電気が止まり、ガスが止まり、水も出ない生活は初めての経験でした。
復興支援で、東北各地の温泉に被災者を受け入れる制度ができました。
お陰で方々の温泉を巡り、源泉かけ流しの、加水加温なしの素晴らしさを知ることになりました。
温泉は、豪華な建物に、豪華な食事、大浴場に大露天風呂がそれまでのイメージでした。源泉かけ流しの加水加温無しだからこそ、24時間いつでも入浴できることに驚きました。
朝食付きのホテル料金で、素朴で人情味溢れる1泊2食付きのもてなしは、リッツカールトンにも勝るとも劣らない宿ばかりでした。
その中で、期待を裏切らない「格安なのに満足な宿」を記事にしようと思いました。いつか、機会があればぜひ一度は、訪れて欲しいと思いました。
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