費用は全て自前、だからこそ、「価格以上の満足な宿」だけを選りすぐってご紹介したいと思います。
目次
ブナの森で極上の空気を深呼吸:
今回、ご紹介したいのは、蔦温泉旅館(つたおんせんりょかん)です。青森県の南八甲田の中腹、ブナの森に囲まれた源泉かけ流しの一軒宿です!
仕事や私生活など様々な問題が原因で、頭痛やめまい、肩こりなどの不調が現れることがあります。
以前、仕事が変わったとき、膨大な作業と責務のプレッシャーで、
「片頭痛」を引き起したことがありました。
能力の限界に苦悶しながら、「もう限界!」と、思わず
声に出したときから、身も心も楽になった記憶があります。
「早く正確に」から「正確に早く」に気持ちを切り替え、一息大きな深呼吸をしたときから、全てから解放されたように思います。
深く、ゆっくり、胸一杯大きく息を吸う、ただそれだけのことが
何にも代えがたい特効薬だったのです。
今回の宿は、新鮮な空気に満たされ思わず深呼吸したくなる宿です。
「価格以上の満足な宿」蔦温泉旅館:
今回の「価格以上の満足な宿」は、蔦温泉旅館です。南八甲田連峰の標高470mの樹齢数百年のブナの森の中にある一軒宿の温泉旅館です。
ブナの森は、ゆたかな水をつくり、多種多様な動植物を生息させる「森の時間」がゆっくり流れています。
春一番に赤く芽吹くシウリザクラ、瑞々しい葉をつけるブナ、新緑期のミズバショウ、秋の紅葉、また夏間近に旅館の前でみることができる蛍にも四季のうつろいが楽しめます。
ブナの森の新鮮な空気に包まれた宿だからこそ、普段とは違う深呼吸に違いを感じることが出来るでしょう!
蔦温泉は、十和田湖遊覧船子の口から約20km先の北方向にあります。
十和田湖で有名な「乙女の像」は、日本を代表する高村光太郎作最後の彫刻作品ですが、明治の紀行作家大町桂月もまた十和田湖と奥入瀬を愛し、晩年、蔦温泉に本籍を移し57歳の生涯を終えたことでも有名な宿です。
足元から湧出する源泉湧き流しの温泉:
蔦温泉は、湯船の底板からぷくぷく湧き出る源泉にそのまま浸かることができる珍しい温泉です。
透き通った柔らかな湯が、湯船の下からから湧き出す「湧き流し」を目の当たりにすることができます。
湯屋は、男女が時間交代で入る「久安(きゅうあん)の湯」と、男女別々の「泉響(せんきょう)の湯」があります。
深めの湯船に浸かると背中に当たるブナのぬくもりと木に包まれた壁や天井の木組みが時の流れを感じさせます。
蔦温泉に車で行くには:
❶八戸から国道45号線、国道102号線、国道103号線を経由し、八甲田方面に向かい約1時間30分。
❷青森から国道4号線、国道103号線を経由し、八甲田・十和田湖方面に向かい約1時間30分。
公共交通機関で行くには:
❸JR青森駅またはJR新青森駅からJRバス「みずうみ号」に乗車、蔦温泉で下車。
*JR青森駅の迎え時間は、(駅前交番)15:30(宿泊3日前に予約が必要)。
❹JR東北新幹線八戸駅からJRバス「おいらせ号」に乗車、十和田湖温泉郷下車、タクシーで10分。
*JR八戸駅の迎え時間は、八戸駅西口12:20、14:40(宿泊3日前に予約が必要)。
*十和田湖温泉郷バス停の送迎時間は、当日予約が可能。
*JR東北新幹線七戸十和田駅の迎えは、15:00(東京11:20「はやぶさ17号」、七戸十和田駅14:27に連結。
ノスタルジック・モダンな外観と室内:
本館はシャワートイレ・洗面所は共同ですが、西館は鉄筋コンクリート三階建て、1階がレストラン、2・3階が客室で全室シャワートイレ・洗面所付き、エレベーター付きの総部屋数が34室です。改装後も木細工を活かし、ブナの森のごとく再生しノスタルジック・モダンな外観と室内が訪れる人の目を引き付けることでしょう!
ブナの森でこころとからだのストレス解消:
「ヨガ」はもともと、「つなぐ」とか、「結びつける」という意味があり、「ポーズ」、「呼吸法」、「瞑想」の3つが特に大切と言われています。「ヨガ」はまた、「身体と心の科学」とも言われ、心や体の異常を克服し様々なストレスを解消するとも言われています。
私たちは当たり前に息をし、全身に酸素を取り込み、二酸化炭素を回収し体の正常を保っていますが、ヨガのように、意識して、ゆっくり深く息を吸うことで、心と身体を結び付け、偏った心と痛んだ身体を正常に戻そうとします。
ストレスが大きいと「ドキドキ」と、車のアクセルである交感神経が呼吸を荒くし、心拍数を上げますが、ブレーキである副交感神経の働きがゆったり落ち着いた気分を取り戻します。
自律神経をコントロールできるのは呼吸です。何気ない呼吸では無く、意識して深くゆったり息をすることが、当たり前の有難さに気付き、こころとからだの歪みを直してくれるでしょう!!
あとがき
「低料金なのに価格以上の満足な宿」を書こうと思った動機です。私は、東日本大震災が起きた時、仙台で勤務していました。
1000年に一度の大地震、最も大きな被害をもたらしたのは「津波」でした。幸い、仙台市内では、家財が壊れただけで家族共に無事でした。ただ、電気が止まり、ガスが止まり、水が出ない生活は初めての経験でした。
時間が経つにつれ、お湯に浸かりたいと思いました。そんな折、東北各地の旅館で、被災者を受け入れると宿泊料を補助するという復興支援制度ができました。
お陰で、方々の温泉宿を毎週のごとく巡り、源泉かけ流しの加水加温なしのパワーを知ることになりました。
それまで、温泉は豪華な建物に、豪華な食事、着物を着た仲居さんから走り回る娯楽リゾート地でした。
源泉かけ流しの加水加温無しだからこそ、24時間いつでも入浴でき、低料金なのにリッツカールトンのクレドにも勝る宿があることに驚きました。
当時、金曜日の晩から泊まって月曜日の朝、温泉宿から出勤することもありました。温泉の素晴らしさもさることながら、こんなにも「お金と時間」を効果的に使えることに感謝でした。
一人でも多くの人に、効果的な「お金と時間」を経験して貰いたいと思いこの記事を書くことにしました。
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