義母が「カギ」をかけ忘れないための衝撃の行動2023

比叡山延暦寺の根本中堂は、今生の使命を思い起こさせる場所かも・・2020

テレビ番組は、朝から晩までコロナ漬け、渦巻くコロナ禍は一向に先が見えない。
見えないどころか、さらに拡大してきたようである。

7月の2週目、2泊で700km走ってきたが、どこも貸し切りで3密は全く無かった。
定年後の自粛生活もはや5年目を迎え、ようやく年金満額支給の時期が見え、
何となく気分は明るいものの、GoTo Travelキャンペーンには手を出しにくい。
いずれにしろ、陰性の確認ができれば、どこへでも行きたいが実際は行動しづらい。

そんな中、人が少ないと思われる近くて遠い比叡山延暦寺こそ、
今がチャンスだと思い直ぐにハンドルを握った。

家から20km先の比叡山延暦寺は、いつでも行けそうでなかなか行くことがない。
久々の青空に比叡山ドライブウェイはオープンで走るには絶好のドライブ日和だった。

比叡山延暦寺の根本中堂は国宝であり、廻廊は重要文化財に指定されている。2016年10月から2026年3月まで「平成の大改修」中のため、根本中堂と廻廊が修復されている様子を間近で見ることができる。

根本中堂の屋根を真横から見たり、廻廊の屋根を真上から見下ろしたりできる。
信心深くなくても飽きることはない。何百年と続く建物の修復を間近で見ることができるのは、日頃の行いが良かったのかラッキーだった。
「平成の大改修」は2026年3月が終了予定なので、角大師のお札とお香を買いに、
もう一度行ってみようと思った。

比叡山延暦寺は、1200年前に天台宗開祖である伝教大師最澄が開いた。
「一遇を照らす」というキャッチフレーズは、それぞれの人が、その場において、
自ら輝きを放ち、世の中を明るくすることをミッションとしているようである。

その目的達成の手段として、「己を忘れて他を利するは慈悲の極みなり」という、
行動指針があるようでもある。

最澄が開いた天台宗から、浄土宗の開祖法然上人(ほうねん)、臨済宗の開祖栄西禅師(えいさい)、浄土真宗の開祖親鸞聖人(しんらん)、日本曹洞宗の開祖道元禅師(どうげん)、日蓮宗の開祖日蓮上人(にちれん)といった、各宗派の開祖を排出したことからも最澄の教えは崇高な神理だったようである。

延暦寺の根本中堂は天台様式という構造で建物が造られている。
NHKの「ブラタモリ」でも紹介されていた。

秘仏の薬師如来と一般参拝者とが同じ目線で念仏を唱えることができる構造で、
僧侶は一段低い場所に座し、参拝者を仏へ橋渡しする役目もあるようである。

天台様式の建物である根本中堂は、薬師如来と参拝者が同じ目線になるようすることで、「誰しもが仏と同じであり、誰もが仏になれる」ことを表現するために造られた建物で、90mの回廊に沿って堂内を外陣、中陣、内陣の3層に分けられている。

内陣には本尊が安置され、中陣や外陣より3m低くい石敷きの土間でつくられており、僧侶が読経・修法する修行の場になっていて、外陣・中陣は参拝者がお参りする場所として区別されている。

天台様式は、延暦24年(805)桓武天皇(かんむてんのう)の時代、「仏に成れるものと仏に成れないもの」という説があったことから、最澄は法華経の教えに基づき、「すべての人が仏に成れる」という教えを布教するため、人材養成に力をいれ、その結果、各宗派の開祖を輩出したのではないかと思われる。

一方において、薬師如来と一般参拝者が同じ目線に造られた天台様式は、
お参りする人と薬師如来とが真正面に向き合うことで、
参拝者に「自らの命もまた限りある命であり、肉体は借り物であって、いつか必ず返す時がくる。その時までしっかり使命を全うするよう頑張りなさい!!」と、
薬師如来が参拝者を励ますために造られたのではないかと、自分ではそう思った。

摩訶般若波羅蜜多心経は、摩訶(偉大な)、般若(智慧:心の中から湧き出す仏智)、波羅(到達する)、蜜多(内在)心経(心の教え)と解釈されるが、転生輪廻の中で得られた、内在された偉大な智慧を思い起こし実践することが幸せに到達する心の教えとなる。

一つの魂がこの人間社会という現象界に生まれ、何十年かして、またホームグラウンドである実在界に還っていく。この繰り返される仕組みの中で、培った知恵や知識を、自分の心の中から呼び起こすと、楽にミッションを全うして還っていけるよ!と言ってるような気がする!!

天台様式は、不自由で思いのままにならない、人間社会に生きている私達に、
制約が多い厄介な人間社会でこそ、「己を忘れ他を利する」ことを実践すると、
天国や極楽に還ったときに、「よくやった!」と褒められるよ!
と薬師如来がお参りしている人に諭(さと)す場所かもしれないと思った。

生かされている命であることを知らしめ、いずれ必ず還っていくわが身であることを思い起こさせる場所としての意義があると思った。

還って逝くまでの限られた間に、今生に生まれたことへの感謝と、
感謝を行動で表すことができる人間になりたいと思った。もうすぐ65歳。

義母が「カギ」をかけ忘れないために衝撃の行動2023

コメント

タイトルとURLをコピーしました