世間では、高齢者は行くところが無いので、着るものに拘らなくなり、
更に、年を取ると食も細くなり、食べるものにも拘らなくなると言う。
生活には不可欠な『衣食住』の中で、『住』が最も大事だとの指摘があります。
確かに住むところが無くては、着る物に拘っている場合で無く、
食べるだけで精一杯かも知れない。
68歳が自ら料理をすることで、節約と生きがいに繋がると思ったチャレンジは、
わずか1ヶ月で、身体の不都合により断念しましたが、
トライして初めて、ひと手間が、味を激変させると実感しました。
まさに、レシピを忠実に再現することが至高の味に変えることを理解しました。
昨今の「おもてなし」は、
見えないところで、手を尽くすひと手間が、伝わるのだと思いました。
料理をすることで、節約と暇つぶしになると思って始めたチャレンジは、
1か月で中断してしまいましたが、今回の経験は、
高齢者の健康寿命に、やっぱり、食事が重要だと再認識した思いです。
ただし食の追求には、妻だけにに依存していてはダメだとも思いました。
夫婦と言えども違う環境で育った男女は、大人になっても食の傾向が違います。
だからこそ、夫婦が共に料理をすることで、
その違いを是正することが出来るかも知れないと思いました。
そのためには、1ヶ月分のメニューを共同で作成することでした。
一緒に作成することで、食事のバランスが良くなるでしょう。
料理は、作る人の健康状態を反映すると思います。
「甘味」、「塩味」、「酸味」、「苦味」、「うま味」の五味と、
「辛味」や「渋味」を含めた味の感じ方からも、
体調の変化に気付くことが出来るでしょう。
味の感受性は、健康状態を把握する大事なサインなのです。
高齢者夫婦が平凡な日常を送るには、共に料理をすることです。
68歳になった今、見てくれは変わっても、
気持ちは若いときのまま、見える景色も同じなのです。
40代のころ、60代はヨボヨボに映りましたが、
いざ自分がその年になってみると、本人は何も変わっていないと実感します。
同居している93歳の義母は、食べる量もスピードも60代と変わりません。
ペコリーノロマーノをたっぷり使ったカルボナーラもペロリです。
見た目は老いても、身体は若いときのままなのです。
心身共に若さを保つには、何を食べようか? 何を作ろうか?
それぞれが作った料理を、批評しあいながら切磋琢磨することが、
互いの健康寿命を保つツールになり、最高のかけ橋になると思いました。
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