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おしゃれは自分へのご褒美
平均寿命とは、0歳から何歳まで生きられるかを予測した平均余命のこと。
現在、日本の平均寿命は男性81.64年、女性87.74年と言われています。
男性が90歳まで生きる確率は3.5人に1人(28.4%)、女性は2人に1人(52.5%)。
一方、健康寿命は男性72.68年、女性75.38年で平均余命より男女差は少ないようです。
生きている間は少しでも健康で元気で生きたいと思うのは当然の願いです。
人間人類すべてが、100%例外なしに病気や事故で亡くなって還って逝きます。
その生きている間だけでも、健康で過ごすには「おしゃれ」がその一助になるようです。
化粧をするとよだれが止まった
メイクセラピー(化粧療法)は、メイクによって外見の印象を変え、
ネガティブな気持ちを前向きにすると言われています。
資生堂ジャパンの医学博士である池山和幸氏によると、
化粧効果は口腔機能向上にもつながり、高齢者の誤嚥性肺炎の予防にもなると言われています。
2011年化粧療法を導入した施設において、「参加者のよだれが止まった」という報告があり、
唾液中に含まれる食べ物を飲み込んだり、咳をするよう神経に働きかける物質である、
サブスタンスPの濃度が上昇したとの分析結果が出ました。
サブスタンスPとは
サブスタンスPが低下すると、嚥下や咳の反射が衰え、
本人も周囲の人間も気づかない内に誤嚥(ごえん)を繰り返し、
誤嚥性肺炎を発症してしまっているようです。
サブスタンスPには、アルツハイマーを引き起こす、
βアミロイドタンパク質を分解する働きがあり、
アルツハイマー型認知症になり難いとも言われています。
化粧療法を導入した施設において、高齢者が感覚神経や脳への刺激が活発になり、
唾液中のサブスタンスP濃度が変化したと考えられているようです。
化粧がアルツハイマーを予防
化粧療法は、女性に限らず男性も対象になります。
身だしなみに気を使ったり、歯みがきや歯間ブラシ、デンタルフロスなどの口腔ケア、
手洗い、洗顔、整髪、髭剃り後のスキンケア、全身の肌手入れなども効果が高いようです。
「おしゃれ」は、生き生きと生きるために、綺麗でありたい。若くありたい。元気でいたい。
服装や身だしなみに気を遣うことが、自信がつき喜びが増すと同時に、
周囲の人との交流から緊張感と安らぎを体験し、細胞が活性化するのかも知れません。
自分を高め、綺麗に見せ、人と触れ合うために「おしゃれ」をすることは、
健康長寿を延ばし、認知症を予防する効果に大きく貢献できるようです。
高齢者のおしゃれに関する調査
内閣府2014年(平成26年度)の高齢者の日常生活に関する意識調査結果において、
●おしゃれの関心度、
「おしゃれをしたい」が 69.0%、前回調査より 8.8 ポイント上昇。
「おしゃれをしたい」は、都市規模が大きいほど、割合が高い。
●性別にみると、
「おしゃれをしたい」女性 80.2%、男性 57.2%。
●就業形態別にみると、
「おしゃれをしたい」、『会社または団体の役員』で 84.2%。
●収入別にみると、「おしゃれをしたい」は収入が高いほど割合が高い
男性女性共におしゃれに気を使っている人は多いのが分かりました。
身だしなみに気を使い鏡に映る姿を客観的に見ることが、健康維持の指標になるかも知れませんね。
おしゃれは試着をして鏡をみることから
服を購入するときは、何回でも試着して着比べることが基本で、
試着した姿、鏡に映る客観的な姿を見ることから始まります。
しかしながら、一人での買い物は客観的な判断が低くなり、
試着姿を店員から褒められ、思わずエイヤーと勢いで買ってしまいます。
同じ服を二度三度着比べたいと思っても、女性一人では気が引けます。
夫やパートナーと一緒にいくことで、罪悪感を払しょくできます。
とは言え、ただ一緒にいるだけでは意味がありません。
一緒に試着する気分で一緒に客観的評価ができなければなりません。
自分にあった物だけを見極めることが、おしゃれの醍醐味であり、
一事が万事、緊張感と安らぎが、生涯健康で暮らせる秘訣のようです。
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