目次
- 2020年6月19日外出自粛が解除になった。
- 通称苔寺は庭園が有名な寺院であるが禅寺である。
- 早速、ホームページを確認した。
- 苔寺の参拝は、往復はがきによる事前申し込みだけ。
- 参拝冥加料(さんぱいみょうがりょう)は「3,000円以上」とある。
- 2019年6月1日より、参拝は中学生以上の方のみ。
- 往復はがきによる事前申込の条件について。
- 往復はがきの書き方
- 申し込みの可否は、返信用の葉書で回答があります。
- 延命十句観音経
- 「口コミ」にはさまざま意見があり人気がある証拠だと思いました。
- 6月22日「参拝証」の返信がありました。
- 7月1日(水)駐車場はガラガラでした。
- 写経をする本堂はソーシャルディスタンス。
- 本当の京都がいまここにあるようです!
2020年6月19日外出自粛が解除になった。
久しぶりに外国人観光客がいない静かな京都に戻っている。
今後GoToキャンペーンで旅行者が増えても、インバウンド客がいない京都は暇だ。
今の内だったら、事前予約が必要な苔寺(こけでら)の予約が取り易いと思った。
苔は梅雨がベストシーズン、直ぐに1枚126円の往復はがきを買いに出た。
通称苔寺は庭園が有名な寺院であるが禅寺である。
そもそも、臨済宗の禅寺である西芳寺は、通称を苔寺というだけあって、
華やかさや煌びやかさなど一切無い地味な寺ではあるが有名な世界遺産だ。
苔寺は、緑一色のじめっとした薄暗い森の中をただ歩いた印象しかないものの、
巨大なマリモの中に、ふわ~っと浮いていたようなメルヘンの記憶があった。
誰と行ったかも覚えていないが、もう一度行って見たいと思い妻と2人申込んだ。
早速、ホームページを確認した。
最初に出てくる映像はお寺の本堂ではなく、深い緑色の庭園の光景だ。
有名な観光寺院と違って地味でシックな映像だ。
外国人観光客も多いのか「日本語」と「英語」を選択できるようになっている。
中国語と韓国語の表示はないようだ。
静寂が売り物だから、無い方がいいかも・・・
「日本語」を押して先に進む。
画面の下には、「6月1日より参拝が再開」と、
「事前申込制がゆえにゆったりお参りできる」とのPR。
続けて、本堂で「お参りが終わってから庭園を拝観」できるとある。
また、「2019年6月1日より小学生以下は指定された日に参拝」と案内がある。
いろんな制限があるようだ。
小学生は年を取ってから行った方が良いかもしれない。
苔寺の参拝は、往復はがきによる事前申し込みだけ。
「例年7月から9月は午前10時を中心とした午前の部、
それ以外の月は午後1時を中心とした午後の部」とあった。
開門前に並んで一斉に入場しなければならないのか、
30分ほど前に行った方がいいのかもしれない?
「上記は予告なく変更される場合がございますので、
時間の指定は承っておりません」とある。
お寺の都合であらゆるスケジュールが、変更になることがありそう。
参拝冥加料(さんぱいみょうがりょう)は「3,000円以上」とある。
以上とは・・・?
お賽銭のことなのか?
護摩木代のことなのか?
はたまた、お札や御守りを買わされるのか?
3,000円が高いとか安いとか以上に、
以上とは、どういう意味か? 何だか、楽しみ・・・!
2019年6月1日より、参拝は中学生以上の方のみ。
「乳幼児を含み、小学生以下の方の同伴はご遠慮願います」とある。
但し、年に3回程度の「お子さま参拝」があるようだ。
令和2年2020年度は、8月23日(日)の11:15からの拝観が予定されているようです。
参拝冥加料は、中学生以上は3,000円ですが、小学生以下は不要のようです。
但し、小学生以下一人に、大人一人が付き添うことが拝観の条件となっています。
小学生以下の同伴で事前申込する場合「往復はがき」に「子ども参拝希望」と、
記入が必須です。書き洩らしては絶対ダメの雰囲気があります。要注意ですね。
拝観は、本堂にて写経をした後に、庭園へと向かうことが出来るようですが、
小学生も写経をするのかどうかは不明です。
あらゆる予定が変更される可能性があるので、西芳寺のホームページを、
随時確認する必要がありそうです。
往復はがきによる事前申込の条件について。
参拝希望日の2ヶ月前から受付を開始し、
参拝希望日の一週間前までに西芳寺に葉書が到着していることが大事な要件のようです。
また、「返信用葉書が速達の場合は、5日前必着分迄受付致しますが、返信用葉書を代表者の方がお持ちになることが前提です。いかなる理由がございましても、参拝証をお持ちでない方の参拝は出来ません。」とあります。これも要注意です。
また、「同じ御拠から多数の事前申込をいただいた場合、全ての申込をお断りする場合がございますので、予め御了承ください。」ともあります。
くわえて、「事前申込内容に不備があった場合、申込を受け付けられない場合がございます。往復はがきの見本をもとに、もう一度送付前にご確認ください。」
とあります。お寺の主張が明確なので従うしかありません。
往復はがきの書き方
往診用の表面:
送付先:〒615-8286 京都府京都市西京区松尾神ヶ谷町56 西芳寺参拝係 宛
返信用の裏面:
空欄のままにしておきます。
返信用の表面:
拝観希望者の住所氏名を記入します。
往診用の表面:
➀参拝希望日(複数日設定可)、(必要に応じて8月23日子供参拝希望)
②総人数 大人2名、(必要に応じて小学生以下1人(6歳))
③代表者の住所・氏名・電話番号
申し込みの可否は、返信用の葉書で回答があります。
●参拝時間:7月~9月は午前10時、以外の月は午後1時で原則1日1回の開門です。
また、事前予約において時間指定はできません。8月14日と12月31日は閉門です。
また、予告なく変更する場合があるようです。
●参拝手順:本堂において、延命十句観音経(えんめいじっくかんのんぎょう)十句42文字の写経をしたのちに庭園の拝観が行われます。
メガネが必要な方は忘れず持参した方がいいようです。
また、西芳寺は臨済宗の禅寺のため、修行ありきの参拝なので、延命十句観音経の練習をしておいた方が早く散策できるかも知れませんね。
延命十句観音経
観世音 南無佛(かんぜおん なむぶつ)
與佛有因 與佛有縁(よぶつういん よぶつうえん)
佛法僧縁 常楽我浄(ぶっほうそうえん じょうらくがじょう)
朝念観世音 暮念観世音(ちょうねんかんぜおん ぼねんかんぜおん)
念念従心起 念念不離心(ねんねんじゅうしんき ねんねんふりしん)
延命十句観音経の意味は:
観世音菩薩よ。み仏よ。帰依いたします。
私は仏とともにある因や、仏とともにある縁で生かされています。
仏法僧の縁によって、常に楽しくきよらかな悟りの境地を与えてください。
朝に観世音菩薩を念じ、夕に観世音菩薩を念じます。
その一念一念はたえず心の中にあり、心が観世音菩薩から離れる事はありません。
「口コミ」にはさまざま意見があり人気がある証拠だと思いました。
予約のルールに沿っていないので、申し込みを無効にされた方もいるようですが、
写経を強制する高飛車な寺だと評する人もいれば、経を唱え写経をする寺の行儀作法を絶賛する人もいます。
今回は、外国人観光者もいないので、静寂さは保たれていると思いますが、
お経を唱え、法話を聞き、写経をすることを評価する人が多く、
それ故に、スケジュールの変更や中止で失望した人も多いようです。
3,000円が高いと言って非難する人がいれば、安いと言って喜んでいる人もいる。
さまざまな意見があればあるほど、期待が膨らみます。
7月1日2日3日と3日間の候補を書いて、6月19日(金)に投かんしました。
返信が楽しみです。
6月22日「参拝証」の返信がありました。
7月1日(水)駐車場はガラガラでした。
10時からの開門に間に合うようタイムズ24鈴虫寺前第3駐車場(47台)に、
9時40分に入庫しました。
繁華街も交通量は普段通りで県外ナンバーも増えいるので、
コロナの間隙を抜き出掛ける暇な人はいると思い、余裕をもって出発しましたが、
数台の車しか停まっておらず拍子抜けでした。
「やっぱり、流石に平日は、少ないんだ!」と喜んだのも束の間、既に十数人の列。
門をくぐって受付で2人分の6,000円を支払って本堂に向かいました。
本堂の玄関を入ると右手にお札やお守りがありましたが追加料金は請求されない。
1人3,000円以上の意味が分からないまま本堂に入りました。
写経をする本堂はソーシャルディスタンス。
本堂には経机が間隔を開けて配置され、ソーシャルディスタンスした。
一度練習した延命十句観音経を持参した筆ペンでさらさらと書き上げ、そそくさと本堂中央の経机に奉納し庭園に向かおうとしましたが、誰一人として席を立ちません。
今から法話か読経が始まるかと思い僧侶に聞きましたが、「何もありません。」の一言。外国人をはじめ数十人の参拝者はキチンと正座をして墨をすっていました。
バタバタと動いているのは私達数人だけでした。玄関に向かい庭園に向かいました。
本当の京都がいまここにあるようです!
庭園を30分ゆっくりと散策して11時前に出口に向かいましたが、
庭園には人の姿が少なく殆どの人が本堂にいるようでした。
1人3,000円以上に拘っている私とは違い、参拝者の殆どは12時の閉門までの2時間を
心静かに穏やかに瞑想しているようでした。
「以上」に執着していたせいか、マリモの妖精がよみがえることはありませんでしたが、流石、世界遺産!行って良かったです。インバウンド客がいないいま、本当の京都がいまここにある!と実感しました。
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