早朝の京都「東寺」の生身供(しょうじんく)は空海のメッセージ2023

早朝京都参り

目次

毎朝の食事は、人は永遠に生き続ける

京都の旅の思い出に、また、日々の生活の節目に、

早朝にお参りすることで、スピリチュアルな時間を体験できるお寺をご紹介します。

東寺では毎朝6時から生身供(しょうじんく)と言われる儀式が行われています。

弘法大師空海の朝のお勤めは、食事とお茶を届ける生身供から始まります。

1200年経った今でも空海は、日本全国を行脚(あんぎゃ:修行)しており、

「托鉢にきた僧侶に手を合わせ、お布施して振り返ったら姿が無かった」

「空海は肉体を離れても、人々の幸せを祈り修行していると教えられてきました」

生身供は身が滅んでも魂は永遠に生き続けることを諭(さと)しているようです。

「いい行いをした人は、いい結果が待っている」

「悪いことをした人は、悪い結果が待っている」

「全てが自分に返ってくることを、空海は伝えたかった」のではないかと・・・

人はさまざま国に、時を超え姿を変え生まれ変わる、

だからこそ、世界の人々は、みんな兄弟姉妹だということを、

理解しなければならないようです。

考え方の違いや理念が違うのは、

切磋琢磨し成長するために必要なことだと言っているようです。

空海の生い立ちと東寺の歴史

空海が開いた教えは、大日如来(だいにちにょらい)が本尊で、

即身成仏(そくしんじょうぶつ)です。

即身成仏は、嫉妬(しっと)や妬み(ねたみ)など心の垢(あか)を、

払い清めた綺麗な心にだけ、光が差しこみ神仏と一体となる教えです。

774年空海は、奈良時代の現在の香川県に三男として生まれ、

15歳のとき都に上り18歳で大学に入学しましたが、こころざしが違い、

仏教に道を求め22歳で名前を空海にしました。

794年桓武天皇は、奈良の平城京から京都の平安京へ都を移し、

2年後に羅城門(らじょうもん)を挟んで、東寺(とうじ)と西寺(さいじ)を建立しました。

京都平安京の羅城門は,朱雀大路(すざくおおじ:現在の千本通り)の南端に建てられた正門で、

都市を囲む城壁で幅35メートル,奥行9メートル,高さ21メートルありました。

源氏と平氏の壇ノ浦の戦いで、羅城門は崩れ落ち東寺も西寺も衰退し、

鎌倉時代に東寺は復興しかけましたが、西寺は1233年五重塔焼失を機に姿を消しました。

804年31歳遣唐使として渡り真言密教を恵果(けいか)から密教のすべてを受け継ぎました。

806年に日本に帰国し、太宰府の観世音寺に滞在しました。

809年になると京都の高雄山寺(現在の神護寺)に入り、

810年には嵯峨天皇の書を受けて真言密教の布教を開始しました。

816年高野山で総本山金剛峯寺(こんごうぶじ)を修禅道場として開きました。

823年嵯峨天皇は国家鎮護(仏教で国をしずめ国をまもる)のため、

東寺を教王護国寺(きょうおうごこくじ)」と称して真言宗の総本山としました。

835年旧暦3月21日空海は62歳で入定を果たしました。

1944年「古都京都の文化財」として世界遺産に登録

昭和の1965年に金堂と講堂の内部を公開し平安時代の歴史の扉がようやく開きました。

創建から1200年の東寺は国宝や重要文化財など

東寺の代名詞でもある五重塔は、落雷などで4回焼失、現在5代目の国宝です。

「不開門(あかずのもん)」の「東大門(ひがしだいもん)」は重要文化財

講堂は大日如来や不動明王など二十一尊の仏像が、立体曼荼羅(まんだら)」として再現され、

金堂は、東寺の御本尊である薬師如来が安置されています。

空海の住まいだった御影堂(みえいどう)は毎朝6時から「生身供」が行われています。

都市史05 羅城門 – 京都市ホームページより引用

毎朝6時より生身供(しょうじんく)が行われます

お参りの時間:

毎朝6時より御影堂(みえいどう)おいて、誰でも無料で自由にお参りできます。

弘法大師空海の住まいだった御影堂で、一の膳、二の膳、お茶をお供えする、

生身供(しょうじんく)が行われます。

法要の最後に、弘法大師空海が持ち帰った仏舎利を頭と両手に授けられます。

御影堂の唐門は6時に開きますが、5時50分頃何人もの方が開門を待っています。

鐘が鳴り始めると門が開きますが、10回鳴り終わるまで入場は出来ません。

信者さんの後ろについて一緒に堂内に入ります。

お堂の中では前の方の柵(さく)に近い場所に座るといいです。

お勤めが終わると空海が唐から持ち帰った仏舎利(ぶっしゃり:釈迦の遺骨)を、

信者さんをはじめお参りしている人全員に授けられます。

僧侶が参拝者に仏舎利を授けますので、信者さんをみて真似て下さい。

柵の前で膝を伸ばして頭をかしげ手のひらを上に向けて待ちます。

仏舎利を授かるということは、ご利益があると言われています。

拝観料金の案内

拝観時間:5:00開門,午後17:00閉門

金堂・講堂8:00〜17:00 宝物館・観智院 9:00〜17:00(受付16:30)

拝 観 料:御影堂、食堂無料

     1月1日~1月6日– 新春特別拝観(五重塔初層特別公開)

     1月7日〜3月19日– 「京の冬の旅」五重塔特別拝観
      五重塔初層、金堂・講堂:大人800円、高校生700円、中学生以下500円
      観智院:個人500円
      共通券:個人のみ1,000円、中学生以下600円

     夜桜ライトアップ(金堂・講堂夜間特別拝観)
      大人・高校生1,000円、中学生以下500円

     3月20日~5月25日– 春期特別公開
     金堂・講堂:大人500円、高校生400円、中学生以下300円
     宝物館  :大人500円、中学生以下300円
     観智院  :大人500円、中学生以下300円
     共通券  :大人1,000円、中学生以下500円

     春期特別公開(五重塔初層特別公開)
     五重塔初層、金堂・講堂:大人800円、高校生700円、中学生以下500円
     宝物館  :大人500円、中学生以下300円
     観智院  :大人500円、中学生以下300円
     共通券  :個人のみ1,300円、中学生以下800円

     5月26日~9月19日
     金堂・講堂:大人500円、高校生400円、中学生以下300円
     観智院  :大人500円、中学生以下300円
     共通券  :個人のみ800円、中学生以下500円

     9月20日~11月25日– 秋期特別公開
     金堂・講堂:大人500円、高校生400円、中学生以下300円
     宝物館  :大人500円、中学生以下300円
     観智院  :大人500円、中学生以下300円
     共通券  :大人1,000円、中学生以下500円

     秋期特別公開(五重塔初層特別公開)
     五重塔初層、金堂・講堂:大人800円、高校生700円、中学生以下500円
     宝物館  :大人500円、中学生以下300円
     観智院  :大人500円、中学生以下300円
     共通券  :個人のみ1,300円、中学生以下800円

     紅葉ライトアップと金堂・講堂夜間特別拝観
     紅葉ライトアップ、金堂・講堂
     大人・高校生1,000円、中学生以下500円

     11月26日~12月31日
     金堂・講堂:大人500円、高校生400円、中学生以下300円
     観智院  :大人500円、中学生以下300円
     共通券  :個人のみ800円、中学生以下500円

拝観アクセスの案内

住 所:真言宗総本山東寺【教王護国寺】
   〒601-8473 京都市南区九条町1番地 TEL075-691-3325、FAX075-662-0250
   東寺ホームページ http://www.toji.or.jp/

交通アクセス(JR電車)
❶JR京都駅八条口下車徒歩15分
❷近鉄東寺駅下車徒歩10分
❸京阪電車丹波橋駅で近鉄丹波橋駅に乗り換え,東寺駅下車徒歩10分
❹阪急電車大宮駅下車市バス18系統,71系統,207系統乗り換え東寺東門前下車徒歩1分

交通アクセス(市バス)
❶京都駅烏丸口から市バス78系統,19系統東寺南門前下車
❷京都駅烏丸口から市バス42系統東寺東門前下車
❸京都駅烏丸口から市バス16系統東寺西門前下車

交通アクセス(市バス)
❶京都駅八条口から市バス78系統,19系統東寺南門前下車
❷京都駅八条口から市バス16系統東寺西門前下車
❸京都駅八条口八条口アバンティ前から市バス78系統, 19系統東寺南門前下車
❹京都駅八条口八条口アバンティ前から市バス71系統東寺東門前下車
❺京都駅八条口八条口アバンティ前から市バス16系統東寺西門前下車

交通アクセス(京阪線➡市バス)
❶四条京阪前から市バス207系統東寺東門前下車

交通アクセス(阪急線➡市バス)
❶四条河原町から市バス207系統東寺東門前下車

交通アクセス(四条大宮➡市バス)
❶四条大宮から市バス18系統, 71系統, 207系統東寺東門前下車

交通アクセス(自家用車)
❶京都東1Cより国道1号線を西へ約10km。
❷京都南ICより国道1号線を北に約3.5km。
❸駐車場:大型バス2000円/2時間,自家用車タクシー600円/2時間,バイク200円/2時間

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