比叡山延暦寺の元三大師堂の、如意輪観音の化身「角大師」に2020

世界遺産比叡山延暦寺は、東塔・西塔・横川の3つの地区に分かれる。

世界遺産比叡山延暦寺は、京都と滋賀の県境にある比叡山において、琵琶湖を眼下に西に京都を一望できる景勝地に、一千二百年の歴史と伝統を守り続けています。

本堂の根本中堂や阿弥陀堂、宿坊延暦寺会館がある東塔(とうどう)区域、
東塔から北1km先に釈迦堂や浄土院がある西塔(さいとう)区域、
西塔から北へ4km先に横川中堂や元三大師堂がある横川(よかわ)区域に分かれており、
延暦寺という一棟の建物があるというものではありませんでした。

元三大師(がんざんだいし)の本名は良源、別名が角大師(つのだいし)。

横川地区にある元山大師堂には、延暦寺中興の祖と言われる18代目天台座主を務めた
天台宗の高層良源が祀られており、1月3日元旦三日に亡くなったことから、
元三大師と呼ばれています。

角大師は、全国に疫病が流行したとき、疫病神からこの難儀を救うため、
禅定(坐禅)に入り念ずると、だんだんと骨と皮だけの鬼(夜叉)の姿になり、
弟子達にその姿を写しとらせ、家々の戸口に貼るよう命じ病魔を退散させました。
のちにこのお札が貼ってあった家は、一切の厄難から逃れたとの謂れがあります。

また、良源が解脱の修行をしているとき、求道者をねたんだ悪鬼(あっき/悪魔)が、
妖術を仕掛け修業を妨害しましたが、断食修業を続けていくうちに、
やせ衰え骨と皮だけになり、自ら鬼の姿に化し悪鬼を払いのけたとの謂れもあります。

元三大師は如意輪観音の化身であり、おみくじの元祖。

元三大師は、33体の神仏の集合体とした豆大師(まめだいし)又は魔減大師(まめだいし)、降魔大師(ごうまだいし)、魔除大師角大師など様々な姿を現し、
おみくじの元祖としても有名なお大師です。

豆大師元三大師の姿を9段33体並べたお札で、元三大師が如意輪観音(にょいりんかんのん)の化身とも言われ観音が33の姿に変わり、人々を救う災難除けのお札とされています。

如意輪観音は、観音菩薩(かんのんぼさつ)、観世音菩薩(かんぜおんぼさつ)や観自在菩薩(かんじざいぼさつ)の変化身(へんげしん)の一つの姿で、六観音の一尊に数えられています。

如意輪観音(にょいりんかんのん)は、6本の腕が天道、人間道、修羅道、畜生道、餓鬼道、地獄道の六道すべての人や生物を救い煩悩を払えず悟りに至らない天道(てんどう)に迷う衆生を救済します。

不空羂索観音(ふくうけんさくかんのん)は、多臂(たひ/多くの腕)で羂索(けんさく/綱や網)を持ち、人間社会の人間道(にんげんどう)で苦難する衆生を救済します。

十一面観音(じゅういちめんかんのん)は、東、西、南、北、東北、東南、西南、西北、天、地、頂上に顔を向け絶えず怒り争う闘争の世界、修羅道(しゅらどう)にいる衆生を救済します。

千手観音(せんじゅかんのん)」は、餓鬼道(がきどう)から衆生((しゅじょう/人間をはじめすべての生物)を救い、地獄の苦悩から済度(さいど/悟りの彼岸にわたす)します。

馬頭観音(ばとうかんのん)は、鳥・獣・虫・魚など濁水を飲み尽くし雑草を食い尽くす動物界、畜生道(ちくしょうどう)に迷う衆生を救済します。

聖観音(しょうかんのん)は、六道最下層の地獄道(じごくどう)の衆生を救済します。

バチが当たった。

天台宗の僧侶で伏見稲荷の神主でもあった古市真観さんから頂いた角大師のお札を、
新しいお札にするため、6月7日延暦寺の元山大師堂に授かりに行きました。

お札をA3サイズ(横30cm×縦42cm)に大きくするため、倍率と構図を決めるためコンビニで何枚か試し摺りをしました。後に和紙に刷り直すため、飾る場所とサイズを決めコピー紙を四等分に裁断しメモ用紙にしました。

席を立ちコーヒーサーバーを手に取ろうとしたら、サーバーを割ってしまいました。
割った瞬間に「何で?」と疑問が湧きました。

それは、自分ではどうしようもない力に動かされている。
「バチが当たった」と思った瞬間でした。
直ぐにつなぎ直し護摩炊きに奉納しようと神棚に上げました。

満ち足りた何の不足もない生活を送りながらも、「何に欲を欠くのか?」
止観した1日の出来事でした。