918が568高齢者の中性脂肪改善は慎重に!!

 

はじめに:918の中性脂肪が568まで下がった!

 

退職前年に918mg/dlあった中性脂肪が退職後半年の検査で568mg/dlまで下がっていました。

薬を飲んだわけでも、食事制限をしたわけでも無く、退職を機に自然に数値が下がりました。

下がったとは言え高い数値に変わりなく、中性脂肪は生活習慣病の危険因子と言われ、直ぐにも、禁煙、運動、食事制限をしないと、脳梗塞、心筋梗塞を引き起こすと脅迫されています。

中性脂肪の検査は何時から行われるようになったのでしょうか?
食事の影響を受けやすい検査として知られていますが、長年高い数値が続くと、いつか病気になると言われ30年が経ちました。

本当に、中性脂肪は下げなければならないのでしょうか?

薬物治療は本当に必要なのでしょうか?

60歳の退職を機に、健康寿命を全うするため、今後の生活習慣を見直すため以下の項目で検証しました。

(1)中性脂肪が高いと何が怖いのか?
(2)性別、年齢別の中性脂肪(トリグリセライド)の数値は?(3)中性脂肪の国内基準値は?
(4)コレステロールの米国の現状?
(5)中世脂肪を下げるのに薬は本当に必要?
(6)ホメオスタシスが中世脂肪を正常化?
(7)中性脂肪918が568まで下がった4つの要因?
(8)中性脂肪の測定の3つの問題?
(9)クスリの効果と副作用?
(10)高齢者の中性脂肪改善は慎重に行う必要がある?



 

中性脂肪が高いと何が怖いのか?

❶中性脂肪値が高いと動脈硬化症を引き起こす可能性がある。

❷脳梗塞、心筋梗塞、腎不全、糖尿病など様々な病気を誘引する可能性がある。

 

 性別・年齢別の中性脂肪(トリグリセライド)の数値は?

 

中性脂肪は、男性の方が女性より30%ほど高く、男性は60歳前後、女性は70歳前後が最も高く、体を動かすエネルギーとして必要な中性脂肪は、生きるエネルギーとして、特に働き盛りの世代には欠かせない重要な脂質です。

 

性別 年齢 平均(mg/dL) 性別 年齢 平均(mg/dL)
 

 

男性

Total 164.0  

 

女性

Total 127.9
20~29 153.0 20~29 88.9
30~39 169.4 30~39 88.5
40~49 160.3 40~49 111.5
50~59 180.3 50~59 133.6
60~69 171.5 60~69 148.4
70 and over 153.4 70 and over 136.7

資料:厚生労働省(健康日本21第二次分析評価事業)引用(2015年)

 

 

中性脂肪の国内基準値は?

日本人間ドック学会によるコレステロール基準値
(2017年;男性のコレステロール数値の基準値)

中性脂肪(TG) 39~198mg/dl

 

日本動脈硬化学会「動脈硬化性疾患予防ガイドライン」基準値(2017年)

中性脂肪(TG) 150mg/dl以上

 

日本医師会「脂質異常症治療ガイド」による基準値(2014年)

中性脂肪(TG) 150mg/dl以上

 

厚生労働省「e-ヘルスネット」による基準値

中性脂肪(TG) 150mg/dl以上

 

 

コレステロールの米国の現状は?

米国心臓病学会(ACC)米国心臓協会(AHA)は、コレステロール摂取に関わる「コレステロール摂取量を減らして血中コレステロール値が低下するかどうか判定する証拠が数字として出せないことからコレステロールの摂取制限を設けない」とガイドライン発表(2013年)。

 

米国農務省(USDA)は、一般国民向けにACC/AHA同様、食事中コレステロールの摂取と血中コレステロールの間に明らかな関連を示すエビデンスがないことから、これまで推奨していたコレステロール摂取制限を無くす」と発表(2015年)。

 

因みに、日本では「2015年日本人の食事摂取基準」において、健常者において食事中コレステロールの摂取量と血中コレステロール値の間の相関を示すエビデンスが十分ではないことから、健常者の脂質摂取コレステロール制限は推奨しない」としています。

「高値となった血中LDLコレステロールを減らすためには、生活習慣、運動、食事など包括的に修正することが大切であり、コレステロール摂取のみを制限しても改善はほとんど期待できない」

「コレステロール摂取量と血中LDLコレステロール値との関連を示すエビデンスが不十分である一因として、コレステロール摂取制限を行った場合、血中LDLコレステロールが低下する人と低下しにくい人があり、個体差が大きいことが知られる。」

「動脈硬化を防ぐには、高LDLコレステロール血症だけでなく、血圧や血糖値のコントロール、禁煙や運動など包括的な生活習慣の改善を介した予防が大切である」。(日本動脈硬化学会2015年5月1日コレステロール摂取量に関する声明より引用)



 

中性脂肪を下げるのに本当に薬は必要?

「コレステロールと中性脂肪で、薬は飲むな」

「健康雑感」2011年1月18日、大櫛陽一・東海大学医学部教授

「中性脂肪と病気との関係はほとんどない」

「中性脂肪は高くても死亡率に影響しない」

「男性では中性脂肪150mg/dl以上では死亡率が低く一定、日本動脈硬化学会の<150㎎/dl以上は脂質異常症>は大きな疑問」

「欧米の治療ガイドラインでは250-1000mg未満は全く治療の必要性なし、生活習慣の改善も不要、1000㎎/dl以上でも特例を除き薬剤は不要」という説がありました。

 

 

ホメオスタシスが中性脂肪を正常化?

ホメオスタシスは恒常性維持のことで、環境変化に対応し、体を健康で、正常な状態に保つ、仕組みと言われています。

ストレス、不安感、緊張感、恐怖感、不快感が自律神経系、免疫系、内分泌系に影響し、身体のバランスを乱し、不調をもたらす反面、健康で正常に戻す働きもあると期待しています。

 筆者は、長年の定期健診で、毎回、中性脂肪が800 mg/dl以上の数値でした。
その都度、生活習慣の改善と薬物治療の指導を指示されましたが、かたくなに治療を断ってきました。

医師からは、中世脂肪の数値だけが高いことから、遺伝性の可能性を指摘され、大学病院での精密検査を打診されたこともありました。

「中世脂肪の高い値が10年続くと、動脈硬化が原因で脳卒中や心筋梗塞などの病気を発症する」と30年前から医師に言われてきました。

中性脂肪は、高い数値のままでは、膵炎、C型肝炎、肝臓ガンなどを助長する因子として、強制的に制御しなければならないのかも知れませんが、150mg/dlという基準値に不信感があり一歩踏み出せないでいます。

 

中性脂肪918が568まで下がった4つの要因?

 

❶退職して掃除や雑用で仕事中より運動量が増えた。

❷同僚との昼食が無くなり500キロカロリー減った。

❸毎月の飲み会が無くなり過度な飲食が無くなった。

❹仕事の義務感や使命感など緊張感が無くなった。

 

中世脂肪が下がった一つの要因として、退職を機に、身体が戦闘モードから解放されたことが、恒常性維持によりエネルギー貯蔵をストップさせたのではないかと想像しています。

また、妻の多彩なメニューとバランスのとれた食事のお陰が最も大きい要因だと思います。

退職1年前は、概ね1200mg/dl前後の数値を推移していましたが、退職後の568mg/dlの数値は、退職後半年の数値のため、退職2年目の検査結果が楽しみです。

◆退職1年前の検査結果

◆退職後半年の検査結果

 

中性脂肪の測定の3つの問題?

❶複数の測定方法があり標準化が進んでいない。

❷分子量が一定でない。

❸食事の影響をうける。

(帝京大学臨床研究センター: 2014年6月6日)

図1血清中の総グリセライドの内訳 帝京大学臨床研究センター 引用

 

★中性脂肪(トリグリセライド:以下 TG)TGの測定方法として,①血中に存在する遊離グリセロール(図1)を差し引いた中性脂肪値を測定する方法(日本)と②総グリセライド値をそのまま用いる方法(米国ほか)がある。

急性膵炎などの疾患では500mg/dLや1000 mg/dL以上といった高値になるが、動脈硬化の危険因子として注目するTG値は200~400 mg/dL範囲である。

血清TG値は食事の影響を大きく受けるため、前日の夜に晩酌したり、食べ過ぎたりすると翌日の採血ではいつもより値が高くなる。

TGは血糖値と同じように「常に動いている」という性質をもつ指標である。

空腹時と非空腹時の両方のTG値を把握しておくことが大切である。

食後の変動のしかたにも個人差があり,通常でも食後からTG値のピークまでに約3時間、糖尿病などが合併している人では5~6時間と幅がある。

食後高脂血症が動脈硬化の危険因子として確立するには、食後のトリグリセライド高値を解消することが動脈硬化や心血管疾患のリスクを低下するという研究がさらに必要である。

 

 

クスリの効果と副作用?

❶イコサペント酸エチル「EPA」
(製品名:エパデール、他ジェネリック)

イワシやサバなど青魚に含まれる不飽和脂肪酸と同じ成分の薬剤である。
1日1800mg以上(1回600mg1日3回)の服用で効果が出る。
重い副作用が無く、安全性が高い薬剤である。
脂溶性の成分のため胃もたれむかつきの胃部不快感の軽度の副作用がある。

❷ベザフィブラート
(製品名:ベザトールSR錠100mg~200mg、他ジェネリック)

第二世代のフィブラート系抗高脂血症薬で中性脂肪を下げる作用が強いので効果は顕著である。

特に、高齢者や腎臓の悪い人では副作用が出やすく投与量を慎重に検討する必要がある。

メバロチン、リポバス、リピトール、ローコールなどの他の抗高脂血症薬と一緒に飲むと、腕や脚などの骨格筋、心臓の心筋などが融けてしまう「横紋筋融解症」の重篤な副作用を引き起こす可能性がある。

加齢で腎機能の低下している高齢者などは、若年層より重大な副作用を招く危険性が高いと思います。

 

❸アトルバスタチン
(製品名:リピトール錠5mg~10mg、他ジェネリック)

スタチン系の薬剤の中で、コレステロール低下作用が強く中性脂肪にも効果が高い薬である。

肝臓病、腎臓病、甲状腺機能低下症、筋ジストロフィー、酒量の多い人高齢の人などは注意が必要である。

併用禁忌や併用注意の薬が多く、症状や体質の変化に注意が必要である。

定期的に肝機能検査、腎機能検査、血液の検査受け、効果と副作用を観察する必要があると思います。

「横紋筋融解症」、手足のこわばり・しびれ、筋力低下、筋肉痛、歩行困難、肝臓の症状、過敏症、発熱、喉の痛み、口内炎、鼻血・歯肉出血、発疹、発赤、水ぶくれ、唇や口内のただれ、のどの痛み、目の充血、発熱、全身けん怠感、から咳、息苦しさ、息切れ等々専門医の定期的な診察が必要である。

 

 

高齢者の中性脂肪改善は慎重に行う必要がある?

 

一般的に、中性脂肪が上がる原因として、必要以上の炭水化物、アルコール、高カロリー摂取が、最も大きな要因だと言われており、白パン、白米、麺類、菓子パン、菓子類、清涼飲料水、飲酒等、早食いなどが大きく起因していると言われています。

 

中性脂肪やLDLコレステロールが増えることで、動脈硬化や心筋梗塞などを引き起こす原因として、脂質異常症の診断で「LH比」が用いられることがあります。

LH比とは、「LDLコレステロール値÷HDLコレステロール値」で示される比率のことです。

 

私の場合、退職1年前は、LDLコレステロール値が96mg/dlで、HDLコレステロール値が40mg/dlで、「96÷40=2.4」で、LH比は2.4(中性脂肪は918mg/dl)。退職半年後の数値は、LDLコレステロール値が125mg/dlで、HDLコレステロール値が44mg/dlで、「125÷44=2.8」で、LH比は2.8でした(中性脂肪は568mg/dl)。

2.5以上が危険状態との判定になりますが、日本動脈硬化学会のホームページにはLH比の詳細な記載が見当たりませんでした。

 

一方、動脈硬化の危険度を「アラームサイン」という指標を使って診断に用いている場合もあるようです。

監修 秦 光賢(日本大学医学部附属板橋病院心臓血管・呼吸器・総合外科講師、心臓外科科長)

 

中性脂肪を下げるには、禁煙は勿論のこと、食べ過ぎ、飲み過ぎに注意、適度な運動を心がけることが最も常識的な対策ですが、「どの程度が食べ過ぎなのか?」「どの程度が飲み過ぎなのか?」「どの程度が適切な運動量なのか?」その人にあった改善プランの指導を受けることが必要だと思います。

生活習慣の改善で食事制限や運動療法が勧められていますが、過度な食事制限は、知らぬ間に低栄養などの栄養障害に陥る危険性があり、管理栄養士等の指導の下で食事療法を行わなければなりません。

 

高齢者は加齢により肝機能、腎機能、薬物代謝機能が年齢とともに低下しており、コレステロールを下げる薬が、病状を改善する反面、薬害で肝障害や横紋筋融解症を引き起こす危険性があり、信頼できる医師の下で治療を行わなければなりません。

予防医療に力を注いでいる専門医の正しい診断の下、安全な健康食品を活用するのも一考かと思いました。

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