義母が「カギ」をかけ忘れないための衝撃の行動2023

農場に立ち尽くす農夫と拾った石に20年前の出来事がグリーンブックで蘇った2021

グリーンブックは、第91回アカデミー賞作品賞を受賞した1960年代の映画。

ニューヨークの郵便配達員だったビクター・ヒューゴ・グリーンが、

1936年に創刊した、黒人が自動車で旅行する際に、

安全に利用できる施設を掲載した旅行ガイドブックGreen Bookをモチーフにしている。

第91回アカデミー賞で5部門にノミネートされた「ボヘミアン・ラプソディ」も、

感動的で何回も見入ったが、「グリーンブック」は立て続けに何回も見ていた。

白人が運転する車の後部座席に悠然とたたずむ黒人を、

不思議なものでも見るように、農場に立ち尽くす農夫たちの光景に、

以前一緒に仕事していた同僚との会話に、当時のシチュエーションが重なった。

20年前、卒業間近の大学生の面接に同席したことがあった。

会社は、多様な人材を採用する面接に、第一線の営業マンを同席させた。

人事担当者に付き添い、面接会場で初めて履歴書を見た。

明らかに外国人と分かる名前だったが、国籍も外国籍だった。

志望動機を始め一連の質問が終わると、本人が面接の近況報告をしてきた。

彼曰く、「何十社も面接してきましが、どこも体裁よく断られました。」

「御社が最後の望みです。採用して頂いたら身を粉にして働かせて頂きます!」

「どこの会社も、最後にお土産を手渡され、玄関まで丁重に送って頂きました。」

翌年めでたく採用され、一緒に仕事することになりました。

しばらくしてから、「あのときは本当にありがとうございました。」

何かを手助けした記憶はないが、やる気が評価されて良かったと思った。

「本当に、この会社に入れて良かったです!」

しきりに、何度も感謝の言葉を綴りながら、核心に迫ってきました。

「外国人が日本で認められるのは、医者と弁護士と学者だけなんです。」

「父も大学の教授で、二人の兄もそれぞれ医者で、自分だけが落ちこぼれなんです」

「日本で暮らすには、医者弁護士学者以外はダメなんです。」

「一方、本国に帰っても、自分達には居場所が無いんです。」

「だからこそ、折角頂いたチャンスを死ぬ気で頑張ります!」

日本では、性別や年齢が話題になっても、人種や信仰で盛り上がることはない。

共存繁栄の社会でありながらも、改めてグリーンブックで当時の社会が蘇った気がした。

また、講演先に向かう途中、休憩で立ち寄ったドライブインで、

陳列してあった土産物の台の前に落ちてた翡翠の石を、

トニーが拾ってポケットに入れたことがった。

ドクター・シャーリーは、「返してきなさい!」と言うが、

トニーは、「盗ったわけではない、落ちていた石を拾っただけ」と言う、

ドクター・シャーリーは、「欲しいなら買ってあげる」と言うが、

「それじゃあ意味がない」と、トニーが言う。

結局、最後まで隠し持ってた石が、猛吹雪の中、家路への幸運の道しるべになった。

20年前取引先の招きで、1月9日前橋市で行われる「だるま市」に行った時のことだった。

一直線に毎年御ひいきしている露店商に向かい、1年ぶりの再会を祝った。

当日買った「だるま」は、会社に飾るだるま一個だけだったが、

思いのほか大きく、一人で抱えると前が見えなくなるくらいだった。

年の初めの達磨は、1年間の商売繁盛を託す縁起ものだ。

達磨は値切るほど縁起が良いという話を聞いていたが、

値切る素振りはなく、普通にお金を払いながら、

「福を引きなさい!」と言ったか、

縁起物を頂きなさい!」言ったか、定かではないが、

達磨を盗むよう指示し、一緒に行った社員も心得ており、

山積みされた達磨の裾にある小さめの達磨を何個かくすねていた。

複数の達磨を注文していることから、値切るより「くすねる」方が伝統的な因習なのか、

店側も「福のお裾分け」を歓迎していたようにみえた。

その福で頂いた達磨一つを、帰りの新幹線、大事に抱えて帰った記憶がある。

今でも、その風習があるのかどうか分からないが、トニーの石に記憶が蘇った。

もう一つ、大阪の住吉大社には、「五大力の石探し」があるそうです。

小石を拾ってお守りにすると、5つの運力が授けられるというものです。

五所御前の杉の根元には石玉垣の中に、五・大・力と墨書きした石が紛れており、

3個1組で探し当て、お守りにすると、

体力・智力・財力・福力・寿力(寿命力)の5つの運力が授けられるというものです。

願いが叶ったら、

「お礼参りはご近所の小石に御自身で、五・大・力と書いたものを

用意し、拾われた石と共に倍返しにしてお入れ下さい」とあるようです。

まさに、どこかで聞いた世界が現実にあるようです。

最後に、

ドクター・シャーリーの演奏を聴きにくる白人富裕層たちは、

ドクター・シャーリーの音楽的才能を賞賛しながらも、

白人と、同じホテルに泊めない。
白人と、同じ席で食事をしない。
白人と、違うトイレを使わせる。

彼らは平然と演奏を楽しみながらも、

「ここでは、そういう決まりだから・・・」と言う。

ドクター・シャーリーは、「暴力は負けだ。品位を保つことが勝利をもたらすのだ。」

いかなる仕打ちにも、取り乱すことなく、品位を保つ。

1960年代のアメリカ南部を舞台にした映画ではあるものの、

一見横暴で無教養な人情深いトニーと

教養と品性を盾に生き抜くドクとの痛快で愉快な物語だ。

遠い昔のアメリカの話しでは無く、ねたみや嫉妬の入り混ざった不雑な社会に
生きる続ける我々にとっても、共鳴することが多い内容だった。

今までの価値観や固定観念に縛られることなく、生きて行かなければならないと思った。

義母が「カギ」をかけ忘れないために衝撃の行動2023

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