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はじめに、毎回顔が紅潮し額に汗をかくのに行く!
初めて献血に行ったのは40代中頃、有楽町の交通会館6階の献血ルームでした。
虫と注射が人生で一番嫌いな人間が、よく行ったなぁーと我ながら感心です。
大げさでは無く、毎回覚悟を決め、決死の思いで献血ルームに臨んでいましたが、
今年で30回を達成したので、切りのいいところで卒業しようと思っていました。
ところがその矢先「コロナ禍でAB型不足」との葉書が立て続けに送られてきました。
65歳になっても、毎回、注射の恐怖で顔が紅潮し額に汗をかきます。
まさに、交感神経興奮によるアドレナリン放出のせいです。
献血ルームでは、強張った身体に額に汗をいた65歳を気遣いながらも、
「何回も来て頂いているのにー?」と、不思議そうに見つめられています。
最も話です。そんな思いまでして、何で65歳が献血に行くのか!ですね・・?
「私が献血ルームに来た理由」NHK6月18日放映から
偶然にも、NHKで「私が献血ルームに来た理由」の特集番組がありました。
以下が様々な思いで献血ルームを訪れる人間模様に心が和む内容です。
❶59回目で人の為と趣味、回数をのばすことが趣味の男性
❷募金や寄付よりも、血液は使われる目的が明確だから・・・
❸珍しい血液型のため、何かの時に自分のためにも役立てたい
❹新任の看護師で、採決する看護師の所作を勉強するために
❺40年行き続ける献血ルームが無になれる空間でホットする時間で充実する
❻近くにあったから来てみたが、ヘモグロビン値が低く献血出来なかった
❼仕事に自信が無くなり求職中、体調管理の確認も兼ねて献血にきた
❽40年間で115回してきたが69歳で終わる寂しさを新たな趣味を見つけ克服したい
❾血液検査の数値を月1回連続して見続けることで健康管理ができる
❿父が手術で輸血、定期的に献血していた父のことを知り、自分も見習うことにした
⓫毎年の誕生日の記念に献血、介護に従事してからも健康に感謝するため
⓬両親が介護施設に入所、電車を見下ろすことが出来る献血ルームで心を癒す
⓭部活が無くなり時間があったので初めて献血にきた。すごく緊張した。
⓮離婚を機に、何か人の役に立つことしたいと思って来た
日本の血液はボランティアだけで賄えるのでしょうか?
『自分の血を売って生計を立てる「売血」が増加、アメリカの貧困層の現実』
カラパイア2019年12月21日の記事を読みました。
アメリカでは今もなお「売血」で生計を立てている貧困層が多いようです。
売血が認められているアメリカは、その大部分が血漿製剤として輸出され、
とうもろこしや大豆以上の輸出量があるようです。
体重50kg以上であれば週2回の献血が可能で、1回に30ドル~50ドルのお金になり、
週に100ドルの収入を得て、生計を維持している実態があるようです。
献血ドナーは、血中のたんぱく質減少、感染症や肝臓・腎臓障害のリスクが高く、
倦怠感、脱水症状、無気力、認知機能障害を抱え境界線貧血を患っているようです。
因みに、日本では全血製剤の輸入はありませんが、血漿分画製剤の輸入はあるようです。
そもそも、日本ではなぜ献血は無償なんでしょうか?
献血ルームには、アイスクリーム、お菓子、暖かいお茶やコーヒー、
冷たいジュースなど全て無料で設置されています。
献血回数やイベント、誕生日月に記念品を貰うことがありますが、
当然ながら、お金は一切貰うことはありません。
阪南大学の2019.8.19第15回「献血はなぜ無償なのだろうか?」の記事によると、
日本では1960年代までは、「売血」の仕組みがありました。
当時の金額は、400ccで1,200円位だったようで、
高卒国家公務員一般職の初任給14,000円だった為、かなり高額だったようです。
そのため、傷害や暴行事件に関わっていた10代の子供たちが、
お金が無くなると売血を繰り返す社会背景があったようです。
また、労働者が生活費のために売血していた実態もあるようです。
その後、安全性や道徳的観点から無償に代わりボランティアに依存することになりました。
売血を容認すると、献血への社会的義務感が失われ、
血液を商品化すると、献血に対する道徳的責任が感じ難くなるようです。
無償だからこそ、ボランティア精神で献血の気持ちが湧いてくるが、
有料だと、お金が必要な人がやるもの、といった意識が出てくるようです。
最後に、注射の痛みが健康のバロメーター!
何回か献血に行っている間に、血を抜くことで身体が楽になった印象があり、
いつしか、注射を打つ恐怖感を健康のバロメーターにしていました。
65年間で入院したのは、盲腸と尿管結石でしたが、
特に尿管結石は、激痛で意識が混濁し注射の恐怖どころではありませんでした。
1年に1回の人間ドックでも注射の恐怖はありますが全身検査のため止むを得ません。
幸いにも健康だからこそ、注射の痛みに恐怖を感じるのだと理解しています。
人間ドック以外で、身体に針を刺すのは献血だけなので、
健康な身体を維持できていることで、献血で社会貢献できることは有難いことと思っています。
そのために、痛みに接することが自分の健康状態を監視する一つの方法だと考えています。
一方において、献血の前に20以上の質問に答えるのも面倒ですが、
問診のあと、両腕を看護師に差し出し、どっちの腕から400mlを抜くか!
太い血管はどっちか!値踏みをされ間に合わない腕から一回目の採決が始まります。
ここまで神経質になっているのは私だけなのでしょうねぇー!
突然ですが、治療が必要な患者と病院を憩いの場として訪問する人を、
マイナンバーで一元管理し、治療費を前払いの還付制度に変更するといいですね。
献血もマイナンバーで管理し、献血回数に応じて、
健康診断や人間ドックの補助に充てる制度にすると、
献血はもっと進むように思います。どうでしょうか!?
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