目次
上司から土地購入を持ちかけられた
入社して直ぐに、上司から呼び出され
お前は次男だから・・いずれ家を出て行く身だなぁー
土地世話するから、将来そこに家を建てたらどうだ!
倒産した会社が手放した物件があるんだけど考えてみないか!
父親から、お前が家を建てる土地はある。
と聞いていたので断ることも考えたが、社内で、
上司から不動産を斡旋?されることに、
戸惑いを感じ、無下に断れないと思い
家に帰って相談してみます。と答えた。
父親は、既にあるから、今更そんな土地買わなくていい
とも、何とも言わず
若い時の苦労は買ってでもしろ ということだったのか
あれよあれよという間に、社会人1年生は
100坪の土地のオーナーになっていました。
「親の意見と茄子の花は千に一つも徒(あだ)はない」
京山幸枝若 (きょうやまこうしわか)の一節が聞こえた気がしました。
それから数か月後、上司は遠方に転勤になり
その奇遇な出来事が、持ち家へと繋がることになりました。
借金返済の状況
毎月2万6千円と年2回のボーナスで各々10万円
年間46万円の返済は、手取り額の20%になり
大変厳しいものでした。
それでも、2か月後に新婚生活を始めました。
何から何まで親兄弟におんぶにだっこの生活で
何不自由なく暮らすことが出来ました。
住宅購入に至る8つの思い
それから12年後、意を決し住宅購入のため土地を売りました。
❶月々の返済と固定資産税が負担になった
❷父が亡くなり相続金を貰った
❸住宅メーカーの営業マンの熱意にほだされた
❹売却先を住宅メーカー営業マンが仲介してくれた
❺借入の返済より教育資金を貯める必要がでてきた
❻借入元本が減らないもどかしさがあった
❼義母との同居を機に義母宅の建て替えを決意した
❽更地の雑草が近隣に迷惑で除草費用もかさんだ
売却した平成2年(1990年)は、奇しくもバブル絶頂期で
購入時の2倍で売却できました。
一方、12年間の返済総額、低利率借換、完済手数料で
その間に支払った総額は土地購入代金に相当しました。
結果的に、最もいい時期に、高い金額で売却出来たことは
出会った人たちの助けに感謝しかありませんでした。
教育資金、住宅資金、老後資金の人生の三大支出の中で
住宅取得は、土地と建物を一緒に購入するばかりでなく
土地は土地、家は家で購入するのも一考だと思います。
平成27年2月施行の空き家対策特別措置法を契機に
人口減少対策や中古住宅流通整備、コンパクトシティや
住宅の新築に対する制限などの検討もあります。
老朽化した中古住宅を新築なみにリフォームすることや
既存の建物に大掛かりな工事を行い、居住価値を高める
リノベーションなど多様な選択を活用したいものです。
野村総研によると
2033年総住宅数約7,100万戸
空き家数約2,150万戸、空き家率30.2%との推測は
平成25年総務省の空き家820万戸の2倍以上になります。
総務省平成25年住宅・土地統計調査では
❶総住宅数は6063万戸5年前に比べ305万戸(5.3%)増加
空き家数は820万戸5年前に比べ63万戸(8.3%)増加
空き家率(総住宅数に占める割合)13.5%と0.4P上昇過去最高
別荘等の二次的住宅数41万戸。二次的住宅を除く空き家率12.8%
❷共同住宅数は2209万戸5年前に比べ141万戸(6.8%)増加
住宅全体に占める割合は42.4%と5年前に比べ0.7ポイント上昇
❸持ち家住宅数は3224万戸5年前に比べ192万戸(6.3%)増加
住宅全体に占める割合は61.9%と5年前に比べ0.8ポイント上昇
❹空き家率が最も高いのは,山梨県の17.2%,次いで四国4県
共同住宅の占める割合が最も高いのは,東京都の70.0%
❺高齢者などに配慮した住宅設備のある住宅は2655万戸
5年前に比べ2.2P(240万戸)上昇し住宅全体に占める割合50.9%
設備の中でも,「手すりがある」が5年前に比べ3.5P(272万戸)上昇
太陽光を利用した発電機器がある住宅は157万戸住宅全体の
3.0%そのうちの94.2%(148万戸)が持ち家
太陽光を利用した発電機器の普及率は,5年前(52万戸)に比べ3倍増
老後の住まい、賃貸と持ち家どっちがいいかの議論がありますが
老後は、安心、安全、安定が第一です。
世界情勢の変化により、日本経済も何らかの影響を受け
超低金利時代の終焉を迎えるかも知れません。
このチャンスを逃さないよう、終の棲家確保のため
いち早く行動を起こさなければなりません。
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