比叡山延暦寺の根本中堂は、今生の使命を思い起こさせる場所かも・・2020

テレビ番組は、朝から晩までコロナ漬け、渦巻くコロナ禍は一向に先が見えない。
見えないどころか、さらに拡大してきたようである。

7月の2週目、2泊で700km走ってきたが、どこも貸し切りで3密は全く無かった。
定年後の自粛生活もはや5年目を迎え、ようやく年金満額支給の時期が見え、
何となく気分は明るいものの、GoTo Travelキャンペーンには手を出しにくい。
いずれにしろ、陰性の確認ができれば、どこへでも行きたいが実際は行動しづらい。

そんな中、人が少ないと思われる近くて遠い比叡山延暦寺こそ、
今がチャンスだと思い直ぐにハンドルを握った。

家から20km先の比叡山延暦寺は、いつでも行けそうでなかなか行くことがない。
久々の青空に比叡山ドライブウェイはオープンで走るには絶好のドライブ日和だった。

比叡山延暦寺の根本中堂は国宝であり、廻廊は重要文化財に指定されている。2016年10月から2026年3月まで「平成の大改修」中のため、根本中堂と廻廊が修復されている様子を間近で見ることができる。

根本中堂の屋根を真横から見たり、廻廊の屋根を真上から見下ろしたりできる。
信心深くなくても飽きることはない。何百年と続く建物の修復を間近で見ることができるのは、日頃の行いが良かったのかラッキーだった。
「平成の大改修」は2026年3月が終了予定なので、角大師のお札とお香を買いに、
もう一度行ってみようと思った。

比叡山延暦寺は、1200年前に天台宗開祖である伝教大師最澄が開いた。
「一遇を照らす」というキャッチフレーズは、それぞれの人が、その場において、
自ら輝きを放ち、世の中を明るくすることをミッションとしているようである。

その目的達成の手段として、「己を忘れて他を利するは慈悲の極みなり」という、
行動指針があるようでもある。

最澄が開いた天台宗から、浄土宗の開祖法然上人(ほうねん)、臨済宗の開祖栄西禅師(えいさい)、浄土真宗の開祖親鸞聖人(しんらん)、日本曹洞宗の開祖道元禅師(どうげん)、日蓮宗の開祖日蓮上人(にちれん)といった、各宗派の開祖を排出したことからも最澄の教えは崇高な神理だったようである。

延暦寺の根本中堂は天台様式という構造で建物が造られている。
NHKの「ブラタモリ」でも紹介されていた。

秘仏の薬師如来と一般参拝者とが同じ目線で念仏を唱えることができる構造で、
僧侶は一段低い場所に座し、参拝者を仏へ橋渡しする役目もあるようである。

天台様式の建物である根本中堂は、薬師如来と参拝者が同じ目線になるようすることで、「誰しもが仏と同じであり、誰もが仏になれる」ことを表現するために造られた建物で、90mの回廊に沿って堂内を外陣、中陣、内陣の3層に分けられている。

内陣には本尊が安置され、中陣や外陣より3m低くい石敷きの土間でつくられており、僧侶が読経・修法する修行の場になっていて、外陣・中陣は参拝者がお参りする場所として区別されている。

天台様式は、延暦24年(805)桓武天皇(かんむてんのう)の時代、「仏に成れるものと仏に成れないもの」という説があったことから、最澄は法華経の教えに基づき、「すべての人が仏に成れる」という教えを布教するため、人材養成に力をいれ、その結果、各宗派の開祖を輩出したのではないかと思われる。

一方において、薬師如来と一般参拝者が同じ目線に造られた天台様式は、
お参りする人と薬師如来とが真正面に向き合うことで、
参拝者に「自らの命もまた限りある命であり、肉体は借り物であって、いつか必ず返す時がくる。その時までしっかり使命を全うするよう頑張りなさい!!」と、
薬師如来が参拝者を励ますために造られたのではないかと、自分ではそう思った。

摩訶般若波羅蜜多心経は、摩訶(偉大な)、般若(智慧:心の中から湧き出す仏智)、波羅(到達する)、蜜多(内在)心経(心の教え)と解釈されるが、転生輪廻の中で得られた、内在された偉大な智慧を思い起こし実践することが幸せに到達する心の教えとなる。

一つの魂がこの人間社会という現象界に生まれ、何十年かして、またホームグラウンドである実在界に還っていく。この繰り返される仕組みの中で、培った知恵や知識を、自分の心の中から呼び起こすと、楽にミッションを全うして還っていけるよ!と言ってるような気がする!!

天台様式は、不自由で思いのままにならない、人間社会に生きている私達に、
制約が多い厄介な人間社会でこそ、「己を忘れ他を利する」ことを実践すると、
天国や極楽に還ったときに、「よくやった!」と褒められるよ!
と薬師如来がお参りしている人に諭(さと)す場所かもしれないと思った。

生かされている命であることを知らしめ、いずれ必ず還っていくわが身であることを思い起こさせる場所としての意義があると思った。

還って逝くまでの限られた間に、今生に生まれたことへの感謝と、
感謝を行動で表すことができる人間になりたいと思った。もうすぐ65歳。

ニッコウキスゲの保護をクリーンキルでジビエを創造2020

都道府県民限定宿泊プランに要注意。

ニッコウキスゲは、群馬県と福島県にまたがる尾瀬沼(おぜぬま)が有名ですが、
近間で混雑している長野県の車山高原のニッコウキスゲこそ、今年はコロナ禍で空いていると思い、絶好のチャンスと考え旅行サイトを開きました。

旅行サイトは、「残りあと二部屋」とか「今日何人が予約しました」と、
旅行者を焦らしますが、直ぐに予約が取れたところをみると、
結局はガラ空きだったようで、3蜜回避には絶好の日だったようです。

ところが、長野県民限定宿泊プランを予約してしまい、
ホテルから旅行者の住所確認があり予約ミスに気付きました。

ホテル側は、還付金を役所に請求する際、宿泊者の住所を証明できる資料を添付し、
自治体に請求しなければならないようです。
世界遺産二条城に京都府民限定で訪れたとき、身分証明を求められなかったので、
偽って予約していたら、安いプランが高くなり落胆しているところでした。

コロナより大雨・土砂災害警報に注意。

旅行予約サイトではどこの施設も空きがあり、目的地の近くに予約変更できました。
7月8日大雨警報や洪水警報、土砂災害警報を気にしながら、
宿泊施設に道路情報を確認すると、何か所かで通行止めがありました。

「キャンセル料は要りませんので・・・」と言われながらも、
出発地は朝から快晴なので、安全運転ですっ飛んで行きました。

木曽川、長良川、揖斐川の木曽川は、橋げたまで濁流が溢れていましたが、中央高速も大雨の影響はなく快適に走り続け、登山口の車山高原車山肩(くるまやまかた)駐車場の、ナビ目的地レストランチャプリン(0266-58-7275)まで難なく辿り着くことができました。

車山高原のホテルは3蜜回避の必要は無かった。

車山肩駐車場から車山山頂車山湿原の2時間のトレッキングを予定していましたが、
駐車場には登山者の車が一台もなく、ガスも深くトレッキングは断念しました。車山山頂の展望リフト7月11日(土)営業開始だったこともあり、観光客も一人も居ませんでした。

ニッコウキスゲは、駐車場周辺にも咲いており、登山道入口付近を散策しました。沿道にロープが張ってあり、近づくと電気柵でしたが、ニッコウキスゲ一帯を保護していました。思うような写真を撮ることは出来ず、雄国沼(おぐにぬま)のニッコウキスゲを思い浮かべ残念な気分になりました。

ガスは時間をおき晴れ間を見せましたが、誰も歩いていないところを突き進む勇気もなく、早々に車山スキー場近くのホテルに向かいました。当日は私達一組だけで、3蜜を避ける最高の環境でした。

気象庁は、7月1日から10日までの総雨量が、過去38年間で最多だったと言っていましたが、人がいないのはコロナの影響より大雨が原因だったようです。

電気柵はシカを忌避(きひ)することが目的。

ホテルのオーナーから、ニッコウキスゲシカの被害にあい、その対策と取り組みについてマンツーマンでレクチャを受けました。車山の霧ヶ峰高原では、1990年代以降ニホンジカが草原で見かけるようになり、2004年以降広く分布するようになったようです。
また、2009年の調査ではシカの生息密度が2006年の約3倍にも増えたようでした。

シカの採食からニッコウキスゲなどの植物保護のため、富士見台のビーナスライン付近では、2008年7月から試験的に簡易電気柵が設置され、電気ショックで忌避(きひ/きらって避ける)する目的で、シカの侵入を抑える取組みが行われています。
2013年4月から景観保全のため、本格的に電気柵を設置しましたが、電気柵がない場所はフキノトウ、ニッコウキスゲ、マツムシソウなど絶滅状態だったようです。

食害対策は自然環境を守る壮絶な取り組み。

2018年7月からニホンジカの食害対策のため、忌避剤(きひざい/害虫・害獣が嫌うニオイや成分)散布試験を実施しています。
ニッコウキスゲなどの草本植物の食害対策効果は、電気柵で囲った場所だけにニッコウキスゲが群生し、柵の外では花芽が食害にあっているため、ニホンジカ忌避剤(商品名:ランテクター、主成分:卵黄)を散布しています。
ニッコウキスゲが開花するまでは電気柵で囲っておき、忌避剤を散布すると同時に柵を撤去し、散布した区画と散布しない区画の食害の違いを調べ、希少植物の保護などの対策が行われています。

ジビエはクリーンキルで仕留め2時間以内に搬入。

食材として利用される野生鳥獣「ジビエ」について、
2016年(H28年)の全国シカ捕獲が579,300頭(環境省)、
北海道のエゾシカは128,104頭(H29年)でしたが、
農水省の野生鳥獣資源利用実態調査(H29年)によると、
食肉処理施設で解体利用されたのは、北海道で32,084頭(25%)
全国では64,406頭(11%)だったようです。

北海道では、エゾシカをジビエとして食用することが多いため、
銃器によって捕獲することが多いとのことです。
食肉にするには、狙撃部位胸部(横隔膜の前方・心臓・肺)、頭部(脳・頚椎・脊髄)を1発でクリーンキルすることが必須のようです。
苦しめず即死させることで、胃や腸を傷つけず、肉を汚染させない衛生管理が、
最高の食材としての価値があります。捕獲後は短時間に放血し、内臓は摘出せず、
2時間以内に食肉処理施設に搬入する必要があるようです。

光珠内季報No.192(2019.10) 「エゾシカをおいしく食べるための捕獲とは」明石信廣より引用http://www.hro.or.jp/list/forest/research/fri/kanko/kiho/pdf/192-1.pdf

シカ肉の囲いわな事業にクラウドファンディング。

北海道ではエゾシカを、衛生的で良質な食肉を確保するために、
囲いわなで生きたまま捕獲し、食用だけでなく観光資源教育資源として、
活用を検討しているようです。
一時養鹿施設に搬入する事業は、囲いわなの設置や運用一時養鹿にはコストがかかるほか一度設置すると容易には移設できず設置場所の選定が重要な問題にもなるようです。

エゾシカをおいしく食べたいと思う消費者に、捕獲手法安定供給をはかる目的で、
家畜の事業化のため、安心安全な鹿肉を全国に供給するため、
クラウドファンディングを提案してみてはどうでしょうか。

草食性のエゾ鹿、肉食性のエゾオオカミ、雑食性のヒグマの三者によって生態系が保たれていた時代は遠い昔の話し、現実的な行動を支持する人は多いと思います。

いつかは雄国沼のように!!

ニッコウキスゲは尾瀬が有名ですが、尾瀬や日光でもシカが増加し、
食害被害により雄国沼が面積当たりの生息株数が尾瀬を上回っているようです。

磐梯朝日(ばんだいあさひ)国立公園にある雄国沼は、雄子沢(おしざわ)駐車場から雄国沼湿原を目指します。ニッコウキスゲの数の多さと広さはまさに圧巻です。ニッコウキスゲが一面に咲き誇る大群落の楽園のようです。

雄子沢登山口から雄国せせらぎ探勝路を通っての片道3.3km約90分のコースは、
ブナやミズナラ、カエデなどの広葉樹林のなかを緩やかに登ります。
汗をかいて苦労して登ったご褒美に、ニッコウキスゲの群生が広がります。

黄色の絨毯を敷きつめたニッコウキスゲが、車山でも咲き誇ること祈ります。

比叡山延暦寺の元三大師堂の、如意輪観音の化身「角大師」に2020

世界遺産比叡山延暦寺は、東塔・西塔・横川の3つの地区に分かれる。

世界遺産比叡山延暦寺は、京都と滋賀の県境にある比叡山において、琵琶湖を眼下に西に京都を一望できる景勝地に、一千二百年の歴史と伝統を守り続けています。

本堂の根本中堂や阿弥陀堂、宿坊延暦寺会館がある東塔(とうどう)区域、
東塔から北1km先に釈迦堂や浄土院がある西塔(さいとう)区域、
西塔から北へ4km先に横川中堂や元三大師堂がある横川(よかわ)区域に分かれており、
延暦寺という一棟の建物があるというものではありませんでした。

元三大師(がんざんだいし)の本名は良源、別名が角大師(つのだいし)。

横川地区にある元山大師堂には、延暦寺中興の祖と言われる18代目天台座主を務めた
天台宗の高層良源が祀られており、1月3日元旦三日に亡くなったことから、
元三大師と呼ばれています。

角大師は、全国に疫病が流行したとき、疫病神からこの難儀を救うため、
禅定(坐禅)に入り念ずると、だんだんと骨と皮だけの鬼(夜叉)の姿になり、
弟子達にその姿を写しとらせ、家々の戸口に貼るよう命じ病魔を退散させました。
のちにこのお札が貼ってあった家は、一切の厄難から逃れたとの謂れがあります。

また、良源が解脱の修行をしているとき、求道者をねたんだ悪鬼(あっき/悪魔)が、
妖術を仕掛け修業を妨害しましたが、断食修業を続けていくうちに、
やせ衰え骨と皮だけになり、自ら鬼の姿に化し悪鬼を払いのけたとの謂れもあります。

元三大師は如意輪観音の化身であり、おみくじの元祖。

元三大師は、33体の神仏の集合体とした豆大師(まめだいし)又は魔減大師(まめだいし)、降魔大師(ごうまだいし)、魔除大師角大師など様々な姿を現し、
おみくじの元祖としても有名なお大師です。

豆大師元三大師の姿を9段33体並べたお札で、元三大師が如意輪観音(にょいりんかんのん)の化身とも言われ観音が33の姿に変わり、人々を救う災難除けのお札とされています。

如意輪観音は、観音菩薩(かんのんぼさつ)、観世音菩薩(かんぜおんぼさつ)や観自在菩薩(かんじざいぼさつ)の変化身(へんげしん)の一つの姿で、六観音の一尊に数えられています。

如意輪観音(にょいりんかんのん)は、6本の腕が天道、人間道、修羅道、畜生道、餓鬼道、地獄道の六道すべての人や生物を救い煩悩を払えず悟りに至らない天道(てんどう)に迷う衆生を救済します。

不空羂索観音(ふくうけんさくかんのん)は、多臂(たひ/多くの腕)で羂索(けんさく/綱や網)を持ち、人間社会の人間道(にんげんどう)で苦難する衆生を救済します。

十一面観音(じゅういちめんかんのん)は、東、西、南、北、東北、東南、西南、西北、天、地、頂上に顔を向け絶えず怒り争う闘争の世界、修羅道(しゅらどう)にいる衆生を救済します。

千手観音(せんじゅかんのん)」は、餓鬼道(がきどう)から衆生((しゅじょう/人間をはじめすべての生物)を救い、地獄の苦悩から済度(さいど/悟りの彼岸にわたす)します。

馬頭観音(ばとうかんのん)は、鳥・獣・虫・魚など濁水を飲み尽くし雑草を食い尽くす動物界、畜生道(ちくしょうどう)に迷う衆生を救済します。

聖観音(しょうかんのん)は、六道最下層の地獄道(じごくどう)の衆生を救済します。

バチが当たった。

天台宗の僧侶で伏見稲荷の神主でもあった古市真観さんから頂いた角大師のお札を、
新しいお札にするため、6月7日延暦寺の元山大師堂に授かりに行きました。

お札をA3サイズ(横30cm×縦42cm)に大きくするため、倍率と構図を決めるためコンビニで何枚か試し摺りをしました。後に和紙に刷り直すため、飾る場所とサイズを決めコピー紙を四等分に裁断しメモ用紙にしました。

席を立ちコーヒーサーバーを手に取ろうとしたら、サーバーを割ってしまいました。
割った瞬間に「何で?」と疑問が湧きました。

それは、自分ではどうしようもない力に動かされている。
「バチが当たった」と思った瞬間でした。
直ぐにつなぎ直し護摩炊きに奉納しようと神棚に上げました。

満ち足りた何の不足もない生活を送りながらも、「何に欲を欠くのか?」
止観した1日の出来事でした。