妻の肝炎治療スケジュールと、月額1万円の医療費助成制度2020

C型肝炎の診断を受けてから20年

肝臓が「沈黙の臓器」と言われるように、
何となく体がだるい何となく疲れやすい食欲がわかない
といった症状が妻にもありましたが、2000年に肝炎のウイルス検査受けて、
C型肝炎にかかっていることが判明しました。

C型肝炎ウイルス(HCV)は、2~14週間の潜伏期間を経て急性肝炎を起こすことがあるようですが、HCVの場合は比較的まれのようです。

多くの場合は、感染しても自覚症状がなく慢性肝炎になると言われていますが、
その内の30~40%の患者が、約20年の経過で「肝硬変」に進行すると言われ、
さらに、7%の患者が肝がんを合併すると言われています。
私の妻も2000年に診断を受けてから丁度20年を迎えた時でした。

今すでに、手のひらが赤くなってきたりからだが黄色くなってきたりむくみが出てきたりお腹が膨らんできたり鼻血が出やすくなったり出血が止まりにくくなったり、といった症状がある人は、一刻も早く検査を受けて下さい。

初診から投薬終了までのスケジュール

❶2019年11月26日:専門医受診、初診、検査(1回目

❷2019年12月 6日:検査結果からC型肝炎の診断、CT検査を予約

❸2019年12月10日:他院でCT検査を実施

❹2019年12月11日:CT検査結果から医療費助成申請の診断書を作成

◎2019年12月12日:肝炎治療特別促進事業の申請書類を区役所に提出

❺2019年12月23日:再診、検査(2回目

❻2020年 1月18日:再診、検査(3回目

◎2020年 2月 3日:肝炎治療受給申請の承認(京都府健康福祉部より郵送)

❼2020年 2月 6日:再診、検査(4回目)、治療、マヴィレット処方せん発行

◎2020年 2月 6日:調剤薬局、4週間分の処方、服薬開始

注意:マヴィレット錠に飲み忘れ対処法のパンフレットがあります。
マヴィレットを決して飲み忘れてはいけない。という警告です。
飲み忘れるとウイルスが増殖する危険がある。ということでした。

そのため、地震等の自然災害で医薬品の流通が途絶えた場合を想定し、
医師に8週間分全ての薬の処方を依頼しましたが断られました。

また、調剤薬局に対し特殊な薬に関し患者ごとの在庫は大丈夫か?
確認しましたが、曖昧な返事に終始しました。
患者の飲み忘れ以上に、いつ起きるか分からない自然災害の影響で、
物流が途絶え、薬が飲めなくなる危機感を理解して貰えませんでした。

❼2020年 2月20日:再診、検査(5回目)、服薬2週間検査値は全て標準値

❽2020年 3月 5日:再診、検査(6回目)、検査値は全て標準値

◎2020年 3月 5日:調剤薬局、4週間分の処方

❾2020年 3月19日:再診

◎2020年 4月 1日:8週間の服薬終了

❿2020年 4月 2日:再診、検査(7回目)、検査値は全て標準値

⓫2020年 5月 8日:再診、検査(8回目)検査結果は6月に入ってから

⓫2020年 6月 〇日:再診、検査予定(9回目)経過観察

⓫2020年 7月 〇日:再診、検査予定(10回目)経過観察

⓫2020年 8月 〇日:再診、検査予定(11回目)経過観察

⓫2020年 9月 〇日:再診、検査予定(12回目)経過観察 終了予定

2月6日に薬を飲み始め2週間後の検査で、すべての検査が標準値内に収まりました。
服薬が終わってからも、概ね半年間は月1回の診察と検査で経過観察を行うようです。

毎年3万人が肝がんを発症

世界中で約1億7千万人が、C型肝炎ウイルスに持続感染していると推定しています。
また日本では、百万人以上がC型肝炎ウイルスに持続感染していると考えられ、
C型肝炎持続感染者の中から、毎年3万人が肝がんを発症し亡くなっているようです。

「沈黙の臓器」といわれる肝臓は、肝炎になっても自覚症状がほとんどありません。
いまでは、新しく感染する人はほとんどいないので、C型肝炎ウイルスに持続感染しているかどうか、早めに検査することのみが、病気の進行を止めることが出来ます。

早期発見早期治療は、個人も国の負担も、全ての医療費を低く抑えることが出来ます。
世界に冠たる「国民皆保険制度」を維持するためにも必要なことだと思います。

C型肝炎ウイルスのワクチンは現在ない

1989年(昭和64年平成元年)に、C型肝炎ウイルスが発見されました。
C型肝炎ウイルス(HCV)は、近年、HCVの複製を阻害する直接作用型抗ウイルス薬(Direct Acting Antivirals; DAAs)が開発されC型慢性肝炎の治癒率が向上しました。

DAAsを用いた治療は高額な医療費がかかり、治癒後も再感染のリスクがあると言われていますが、2016年現在HCVのワクチンは研究開発中のため未だワクチンはありません。

C型肝炎の治療は、自己負担額が少ない

1992年以降インターフェロンという注射薬が治療の基本でしたが、
効果が不十分で副作用も多いと言われていました。
その後インターフェロンに加え、C型肝炎ウイルスに直接作用する薬剤を併用する3剤療法が行われていましたが、現在ではインターフェロンフリーの治療が中心となっています。

2014年9月インターフェロンを使わない飲み薬だけの治療(インターフェロンフリー)が始まり、現在C型肝炎の抗ウイルス治療の主流となっており、妻の場合はマヴィレット錠1日3錠を8週間服用しました。

マヴィレット錠以外にも、ウイルスの型や肝炎の進行度、過去の治療歴の有無などによって様々な薬剤が選択されており初回治療で95%以上の人がウイルスを除去できています。

医療費助成制度により個人負担額は月額1~2万円

2018年度から2023年度までの6年間において、京都市在住の人は京都市肝炎ウイルス検査協力医療機関において無料で肝炎ウイルス検査を受けることが出来ます。

治療費の月額の自己負担は1万円から2万円で患者にとって大変有利な制度です。
個人ではなく、世帯の1年間の市町村民税が、235,000円を上回る場合は2万円
下回る場合は1万円です。

申請手続きも簡単ですので、先ずは検査を受けてみて下さい。

C型肝炎治療薬「マヴィレット錠」の公定価格

販売名和名:マヴィレット配合錠(MAVIRET)1錠中 
      グレカプレビル水和物(無水物として)100mg ピブレンタスビル40mg

製造会社:アッヴィ(アメリカ)

薬  価:1錠 18457.5円

用法用量:1回3錠

投与期間:8週間

薬価基準収載年月:2017年11月

販売開始年月  :2017年11月

妻が服用した8週間の薬価の合計は、18457.5円×3錠×56日=約310万円でした。

肝炎治療の手続きはマイナンバーカードが便利

肝炎治療受給者証交付申請書 ❷肝炎治療の診断書を、
住んで居る地域の保健所等又は区役所に申請します。
申請書類は京都府のホームページからダウンロードするか役所に行って貰うことができます。診断書は全国6,687名(2018年10月)の肝臓専門医でなければなりません。

❸申請者と世帯全員の住民票と、申請者と全員の市町村民税の❹課税年額証明書または非課税証明書と、❺健康保険証等の写しの添付が必要です。

但し、住民票と課税年額証明書または非課税証明書は、マイナンバーを記載すれば2つの資料を添付する必要はありません。「受給者証」の交付には1.2ヵ月かかります。わが家でマイナンバーカードが役に立った最初の事例でした。

ウイルスは小さい

大腸菌O-157の大きさは、直径1ミクロン弱で長さ3ミクロンですが、
1ミクロンは1ミリの千分の1の単位で、顕微鏡で400倍に拡大して
やっと見える程度の大きさのようです。

一方、ウイルスは細菌と比べてずっと小さく、その十分の1から百分の1の大きさです。
20世紀半ばに、電子顕微鏡が発明され1万倍に拡大することができて、
ようやく、ウイルスが発見できたと言われています。

ウイルスの大きさは、1ミクロンのさらに千分の1に相当する1ナノメーター
(百万分の1ミリ)という単位が使われていますが、
地球と比べてみると象の大きさがウイルスの大きさのようです。

小さく感染性があるウイルスを見つけことが出来るようになったいま、
このウイルスを撲滅すために国も絶大な支援を行っています。
このチャンスを逃さないよう検査を受けて下さい。

肝臓の働き

肝臓は体の中で一番大きな臓器で体重の約50分の1、重さが1,000から1,500グラムある臓器です。

心臓と肺と肋骨で守られている重要な臓器ですが、英語で「Liver」、生命は「Life、Lives」で同じ語源になり、肝臓は昔から生命の源と考えられていたようです。

❶消化・吸収されたグルコースをグリコーゲンとして貯蔵し、全身にエネルギーを補給しています。

❷食物を消化吸収してできた老廃物を尿中に排泄しますが、毒が入った食物も肝臓が無害化しています。

❸肝臓は、胆汁を作り胆管を通じて腸の中に分泌します。緑色の胆汁はビリルビンという色素は便や尿を着色し排泄されます。肝臓病などで生じる黄疸は、ビリルビンが腸管に排泄されずに血液中に溜まるためです。

❹アルブミンと、フィブリノーゲンなどの血液を凝固させるいくつものタンパクを合成しています。

❺体の中の血液の量は、体重の約13分の1ですが、体重60キロで約5リットル貯蔵していることになります。肝臓にはこの10分の1に相当する500mLの血液があり、最大1000mlの血液を貯蔵でき、食後、病気・事故などで出血した場合に補給する役目があります。

肝臓は予備能力が高く、その機能が10分の1くらいにまで落ちても生活できるので、かなり悪くなるまで症状が出ません。そのため診断が遅れてしまうことがあります。
肝臓が悪くなる原因の一番の敵は肝炎ウイルスです。

みなさん、早く検査を受けて下さい。陽性の人は早く治療を受けて下さい。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です