定年退職前のこころ構え     「報連相と、妻との会話」

報告、連絡、相談の「報連相」は、
仕事をする上で、最も常識的な業務マナーだと言われている。

「報告」は、指示された仕事の結果や状況を伝える業務で、
いつ、どこで、だれが、なにを、なぜ、どうやって、といった内容で、
整理して口頭とメールで伝え記録を残すことも大事なことである。

「連絡」は、目標実現に向けての行動スケジュールや状況を仲間に報告し、
情報を共有し方向性と行動力を維持させる業務で、
報告同様に、口頭とメールで伝え記録を残すことが大事である。

「相談」は、感性や能力が低く思える上司や第三者に対しても、
自分の考えを聞いて貰い、第三者の意見を多面的に聴取し、
確実な完遂のための必要な行動であり知恵であり知識である。

相談は、相談者の能力の如何を問わず、
リスク分散を含めチームプレーには不可欠なことである。

上司に「そんなことも知らないのか!」と怒鳴られることを想定しつつも、
叱られることを前提に話すことが、自己実現を可能にする確実な一歩である。

能力のない上司やパートナーに出会うことは、生前に、乗り越えるための
自分が作った仮想現実なのである。と考えたいものだ。

「逃げれば不安は倍に向かえば半減」を、報連相を実践することで
恐れるに足らず」の不動心に近づく。とも考えたいものだ。

報連相は、互いに真向かいに座り、同じ目線で最後まで話を聞くことから始まる。
相談者の目線を通じ、見たこと、聞いたこと、感じたことを聞き出す。

聞き取るテクニックは、「立ち向かう人の心は鏡なり」がキーワードである。

聞き取る人の心に不安や焦りがあると、正確な情報が得られない。
心が霞んで波だっていると、相手の説明もまた霞んで揺らいだものになる。
というものだ。
自分の心の鏡に映る言葉や表情は、自分自身の姿なのだ。

昨日、「隣の空き地に犬の糞を拭いたティシュが捨てある」と、妻から話があった。

どんな話も、一刀両断にする性格を察してか、おそるおそるの報告だった。

「人の空き地に、ましてや家の境界面にティッシュを捨てるなんて信じられない」
との報告であり、クレームでもあった。

「そりゃあ、そうだぁー」と、私も、賛同したものの、

それで、オレに何をしろと?・・・
もし自分だったら、その場で、直ぐにゴミ袋に捨てていたのに、

だから、妻は? 一体何を? 
ただの連絡なのか?
はたまた、相談なのか? 次の言葉が続かなかった。

妻は、
「飼い主が許せない、地獄に落ちろ」とまで、言ったかどうか定かではないが、

私は、「車の窓からゴミを捨てるのも居るし、道端に唾を吐くのも居る」

「気にしてたら切りがない。そんなふうに思わなくても」

「いつか、バチがあたるから、ほっておけばいい!」と・・・

妻は、「片付けるのはワタシ、不公平!」と、

「確かに、ごもっとも!」と私。

「生きてるとき何も無くても、死んでから巻き戻した自分の一生を見て、
自分で責任を問うんだから、ホッテおけばいい」と、いつもの私。

妻は、シェパードを世話していた経験と、
正義感の強さから、許せなかったのだと、自分を納得させた。

そして、妻が突然に、
「割れ窓理論、から言ったら、花でも植えようか!」と提案してきた。

思わず、「確かに!ーだったら、鳥居を作って家の境界に並べようか!」と、私。

「赤いペンキあったかなぁー、どんな花植えようか!」

「花を植えるにも、鳥居をおくにも、取りあえず、不動産屋に了解が必要だぁ!」

「電話してから、メールで確認しておいた方がいいよ!」と、
「連絡」の極意を強調する私。

そう言ってから、ようやく正気に戻った。

そもそも、「割れ窓理論」なんてっていう言葉、今までオレは知らなかった。

そこで、真向かいへの妻への目線が変わった。

直ぐに、Googleで検索・・・なるほど!

「それでどうする?」と、妻に相談する私。

「だったら、今直ぐ、そのゴミ、片付けておこうか!」と、提案。

二人で、ティッシュを拾いに行った。

回収するとチョット事情が違った。

犬の糞を拭いたティッシュが捨てられていたように思えたが・・・

犬の糞のようでもあり、何かをぬぐったのは確かだが、よくわからない。

家の境界に並んで捨てられていたようにみえたティッシュも、

風が吹いて境界に吹き溜まったようにも見えた。

二人とも一気にトーンが落ちた。

花を買いに行く話しも、不動産屋へ連絡する話も、自然消滅した。

結局、振り返ると、妻は、最初から「割れ窓理論」を使って解決したかったようだ。

聞く側の力量が試された思いだった。

「報連相」が必要なのは、会社の中だけではないと痛感!!

むしろ、退職後にこそ報連相の場面が多くありそうだ。

もう一度、ホウレンソウを勉強しようと思った。

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