定年退職前にすること     「開いたことのない傘」     はもういらない。

2019年12月8日日経朝刊、出光興産会長の月岡隆さんのインタビュー記事を読んだ。

1984年北海油田開発でロンドンに駐在した時に買った、
「開いたことのない傘」がいつも会長室に置いてある。
英国では紳士は晴れた時も傘を持ち歩き、雨に備えたことにならったようだ。

イギリス紳士がもつ「傘」とは一説には、
農具であったり、
武器であったり、
権力の象徴であったり、
男の誇りであったり、
統率のためであったり、
錫杖(けんじょう:正教会・東方諸教会の主教が奉神礼の際に用いる杖。
モーセが旗竿の先に掲げた青銅の蛇にちなんだ。ジェズル)であったり、
指揮棒であったり、
様々な顔をもっていたようだ。
月岡隆さんにとっては、「仕事は天気と同じで晴れもあれば雨もある
いつか雨が降るんじゃないか」と、慎重に構えるための備えだったようだ。

自分はというと、自分にとって「開いたことのない傘」は何だったのか?

そもそも、そんなもの自分にはあったのか?
悩んだ末に、それらしきものが一つ見つかった。
「医業経営コンサルタント」という資格だった。
医薬品メーカー在籍中、MR資格に箔をつけるためだった。

そのお陰か多くのヘッドハンティングの声がかかった。
しかしながら、困難を乗り越え未踏の分野を切り開く勇気も気概も無かった。
あらゆる変化に対応できる強い気持ちは自分には無かった。
従って、困難を乗り越えるための武器にはならなかった。
年間12万円の会費と講習費出張費で年間数十万円の費用を20年近く会社が支出した。自分だけでなく、会社も箔をつけるのに必要な経費だった。
お陰で地位も給料も上がった。
サラリーマン生活を優位に送るためだけの「傘」だった。

自分にとって、これから「慎重に構えるための備え」は何かを考えた。

一つ目、慎重に構えるための備えで必要なのは「防災準備」だった!
❶背の高い家具を置かない。置く場合は壁に固定。
❷水、米、石油、石油ストーブ、カセットコンロを準備。
❸非常用トイレ、匂いを閉じ込める袋を準備。
❹人数分のヘッドライト、ランタン、皮手袋、携帯ラジオを準備。

二つ目、慎重に構えるための備えで必要なのは「地震保険」の見直しだった!
❶火災保険:火災、落雷、水災、水漏れで建物や家財に損害が生じた場合支払われる保険金。
❷地震保険:地震、噴火、これらの原因による津波で損害が生じた場合支払われる保険金。

地震、噴火にまつわる津波による損害は火災保険では補償されない。
地震を原因とする火災事故が起きた時、保険金は火災保険からは支払われず、
地震保険のみが支払われる。火災保険と地震保険を分けて考えなければならない。

三つ目、慎重に構えるための備えで必要なのは「健康維持」の確認だった!
老後に備え健康維持に何が必要か?(青線)また、健康維持に現在心がけていることは何か?(赤線)を比較すると、

散歩やスポーツ・運動をする:(必要77.1%、現在44.2%、差32.9ポイント)、
規則正しい生活を送る:(必要72.6%、現在47.2%、差25.4ポイント)、
栄養のバランスのとれた食事をとる:(必要69.4%、現在47.4%、差22.0ポイント)、休養や睡眠を十分とる:(必要71.0%、現在51.6%、差19.4ポイント)
必要なことと分かっていても現実は中々出来ていない。

平成25年度 高齢期に向けた「備え」に関する意識調査結果より

慎重に構えるための備えは、先ずからだの健康に気を使うこと。
バランスの取れた食事、適当に体を動かすこと、
そして、長すぎず短すぎないほどほどの睡眠。
昔ながらの食材、大豆などの豆類、ゴマ、米、わかめや海草、野菜、魚、しいたけ等のきのこ、芋類、ヨーグルト、果物など、
何でも、ほどほどに、喜んで頂く感謝の気持ちを持ち続けことが今必要のようだ。

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