歯の神経を抜く8つのリスクで、 事前に解決が必要なリスクとは?

はじめに

歯の表面はエナメル質で覆われており、
象牙質に囲まれた内側は、
何本もの神経と無数の毛細血管から構成された歯髄(しずい)
呼ばれる臓器から出来ています。

 

歯が痛くなり、ずーっと我慢しながらも、どうしようなく歯医者に駆け込み、

医師から、すでに手遅れとばかりに即刻「神経、抜きます」と通告、

何の選択の余地もなく、無抵抗に治療が始まります。

 

誰しもが、その状況で「歯の神経を抜く」という場面に接したとき、
その場において、本当に神経を抜く必要があるのかどうか?

また、医師の診断が正しいかどうか?
患者が自問自答することは不可能です。

 

そのために、どういうリスクがあるのか?
情報を整理し、事前に解決することは何かを想定しました。

 

 

歯がもろくなり、歯の寿命が短くなるリスク。

神経を抜くという治療は、
神経だけなく神経にからむ血管も一緒に取り除くため、
栄養や酸素が行き届かなくなり、
歯自体の強度も無くなり、もろく弱くなっていきます。

歯の平均寿命は60年と言われていますが、

そもそも、歯自体は衰えることがなく寿命がありません

虫歯や歯周病が原因で抜け落ちた段階が寿命と言っているだけで、
本来、毎日のケアをしっかりしておけば、永遠に温存できる丈夫な臓器なのです。

 

 

歯が割れ、根元が折れ、抜歯に至るリスク。

歯髄と呼ばれる神経と血管を取り除くことで、
歯に酸素と栄養が供給されなくなり、
歯自体が弱くなり歯が割れたり、折れたりして抜歯になります。

 

 

歯の色が黒っぽくなるリスク。

歯髄と呼ばれる神経と血管を取り除くことで、
歯の象牙質がつやのない黒褐色に変色することがあります。

 

 

自覚症状が無く、気付くのが遅れるリスク。

一般的に治療した歯は、再び虫歯になりやすい性質があるようです。

歯を削ったことで、歯の表面のエナメル質に、
無数の小さなヒビが入り、このヒビから菌が侵入し、
内側から虫歯を発症させるからです。

歯の神経を抜くことによって、
歯の内側でおきている炎症である痛み、
しみるといったサインを感じないまま、
トコトン悪くなってから、歯医者に駆け込み抜歯に至るようです。

根の深部まで虫歯に浸食された歯は、
根管治療(こんかんちりょう)を行うことで、
歯の寿命を伸ばすことが出来るようですが、
手術の力量が長時間経ってから発覚するようです。

エックス線やCTで治療の経過を、
視覚的に説明できる歯医者に出会うことが治療の要なのです。

 

 

長期間になる治療のリスク。

治療回数は、前歯で平均5~6回、奥歯で7~8回なので、
概ね週一回の治療であれば、約2か月の治療期間がかかります。

また、治療する歯が複数本ある場合は、その本数分だけ治療期間が必要です。

ステップ1:
虫歯を取り除き歯髄が残っている場合、神経を抜き取る抜髄処置(ばつずいしょち)。

ステップ2:
虫歯菌が中まで感染しているので、抜髄した根の中を洗浄と消毒。

ステップ3:
薬剤で根の中の洗浄と消毒。薬剤を隙間なく詰めレーザーなどで殺菌消毒。

ステップ4:
虫歯菌などの細菌の侵入を防ぐため、専用の薬剤で根管を充填。

ステップ5:
歯の土台を装着。被せ物の型取り。装着し噛み合わせの確認。

 

 

周辺の歯も虫歯や歯周病にかかりやすくなるリスク。

神経を抜いた歯は何れもろく弱くなり、
いつの間にか周りの歯にも負担をかけていきます。

再三の治療にも完全な修復が出来ず、
虫歯や歯周病のリスクを高める、悪循環の切っ掛けになります。

なるべく神経を抜かない虫歯治療|足立区綾瀬の新井歯科医院ホームぺージから

 

 

 

治療費が高くなるリスク。

歯の神経を除去する抜髄(ばつずい)の根管治療には、
保険診療と自費診療があります。

保険診療は、治療器具に制限があり、
自費診療には、制限が無く最新の精密機器が使えます。

 

その結果、保険診療は概ね2万円の費用ですが、
自費診療は約20万円以上のようです。

再発のリスクを抑えるには、
高画質のCTやマイクロスコープ、超音波洗浄など
様々な精密な医療機器を使う必要があるようです。

治療費が高額で患者負担が増えますが、
再発防止ができるのであれば、
数年しか保証されない保険診療より、
自費診療の方が賢明なのかも知れません。

 

 

事前にいい医者を見つけるリスク。

本来、適切な治療が行われていれば、
痛みや、腫れが出ることはありませんが、
神経の本数は歯によって長さも形も異なり、
枝分かれした細い神経の管は取りきれず放置されるようです。

その結果、神経が腐り細菌の棲み家となり、炎症を起こし再発します。

確実に神経を除去細菌感染を完全防御するには、
精密で熟練した技術が必要です。

歯の治療は、肉眼で見えない部位を覗き込み行います。
精密度の低い医療器具を使った、未熟な医師による手術の場合、
相当の確率で再発すると言われています。

最新の医療設備で、いい医者といいスタッフがいる、
歯医者を見つけることが、
何よりも難関であり、最大のリスクかも知れません。

毎回違う施設で健診を受け、「お見立て」するしかないようですね。四条烏丸ペリオ・インプラントセンターホームぺージより引用

歯周病に、心筋梗塞・脳梗塞・糖尿病・誤嚥性肺炎・骨粗鬆症の危険。

歯周病と狭心症・心筋梗塞・脳梗塞の関係

歯周病菌は、動脈硬化を誘導する物質が放出され、
その結果、血管内に血栓を作りやすくして、
心筋梗塞や脳梗塞を発症し、死に至らしめることがあります。

 

 

歯周病と糖尿病と関係

歯周病は、糖尿病の合併症の一つと定義づけされており、
糖尿病の人は糖尿病でない人に比べ、
歯肉炎や歯周炎にかかっている人が多いと言われています。

 

歯周病菌は、炎症を起こした歯肉から血管内に侵入し、
細菌が死滅したあと、歯周病菌の死骸の持つ内毒素が、
血管内に残り血糖値に悪影響を及ぼすようです。

歯周病が糖尿病を悪化させ、歯周病を治療すると、
糖尿病が改善すると言われており、
歯周病と糖尿病は相互に悪影響を及ぼしています。

歯周病の予防は、健康寿命にも大変重要です。

 

 

歯周病と妊婦性歯肉炎の関係

一般的に妊娠すると歯肉炎にかかりやすくなると言われています。
女性ホルモンのエストロゲンが、
歯周病菌の増殖を促すことが原因のようですが、

口の中をいつも清潔な状態に保ち、
歯垢が無いキレイな状態であれば発症しないので、
歯磨きとデンタルフロスによる入念な口腔ケアが予防の要です。

 

 

歯周病と低体重児早産の関係

妊娠中に歯周病にかかると、
陣痛を促進させ早産(低体重児)の原因になるようです。

口の中の歯周病菌が血中に入り、
胎盤を通して胎児に直接感染する可能性からのようです。

歯周病の早期検査と早期治療により、
口の中をいつも清潔に保つことが大変重要です。

 

 

歯周病と誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)の関係

誤嚥性肺炎は、だ液や食べ物、飲み物、痰などの異物が、
誤って気管に入り込んだ細菌によって、
引き起こされるのが誤嚥性肺炎です。

高齢者などの舌の筋力低下による、
飲み込みの機能が低下することで誤嚥を引き起します。

誤嚥性肺炎の原因には、歯周病菌が関わることが多く
歯周病の早期発見・早期治療が、誤嚥性肺炎の予防に繋がります。

 

 

歯周病と骨粗鬆症(こつそしょうしょう)の関係

骨粗鬆症は、全身の骨強度が低下し、
骨がもろくなって骨折しやすくなる病気ですが、
エストロゲンの分泌が少なくなることで、
全身の骨と同じに歯を支える歯槽骨(しそうこつ)ももろくなります。
歯周病菌が、骨粗鬆症と歯の喪失に強い関連性があると言われています。

 

 

歯周病と関節炎・腎炎の関係

関節炎や糸球体腎炎の原因となる、
黄色ブドウ球菌や連鎖球菌の多くは、
歯周病原性細菌など口腔内に多く存在します。

これらの口の中の細菌が、血液中に入り込んだり、
歯周炎によって作り出された炎症物質が血液に入り込むことで、
関節炎や糸球体腎炎が発症することがあるようです。

 

歯医者で人は死なない。

歯医者において、歯周病をしっかり治療し、
歯垢を溜めないよう、口の中を清潔にする予防技術を、
患者に徹底的に指導出来れば、全ての病気の予防に繋がります。

歯科で、人が死ぬことはありません。
「歯」が、命に係わるとは、医者も患者も考えていない結果、
口の中を清潔にしないまま治療し、日々のケアをおろそかにした結果、
歯科以外の病院で、病気を顕在化しているようです。

歯医者での苦痛は僅かですが、他科においてその苦痛の時間は続きます。

デンタルフロスの、フロッシングの効果と歴史!?

デンタルフロス(フロス)とは!

歯ブラシや歯間ブラシでは届かない歯と歯の間、
歯の側面、歯と歯ぐきに付着した歯垢(プラーク)を
取り除く目的で使用する糸状の科学繊維のことです。

フロスで、歯間の歯垢を取り除くことをフロッシングと言いますが、
個人的には、半世紀にわたって虫歯や歯周病を予防できたことから、
「予防のための最強のツール」だと感謝しています!

 

 

フロッシングが最も効果的なステージ

個人的には、歯と歯肉の境目で起きた炎症の初期症状を、
修復する段階までが、フロスの能力を発揮できるステージだと思います。

虫歯や歯周病を予防するためのフロスは、
初期の歯肉炎であれば、
フロッシングで改善することは十分に出来ると思います。

但し、歯肉炎と言えども、医師の診断を仰ぐ手間とお金を惜しんでは、
かえって高くつく可能性があるので要注意です!

 

健康のバロメーターでもある歯ぐきは、
淡い綺麗なピンク色をしていますが、

口の中のネバネバ感口臭、歯ぐきのブヨブヨ感
むず痒さ感腫れ出血痛みなどがある場合は、

予防歯科の専門医において、歯の検査を行ってから、
治療の必要があるかどうか?
何をどこまで治療が必要か?
医師に確認してから、フロスケアを行う大事な一歩です。

 

歯科治療が本当に必要な段階なのか?
フロッシングで症状を改善できる段階なのか?

問診、だ液検査は、口腔内写真、エックス線検査、
プロービング検査、動揺度検査などの検査結果から、
フロッシングが適しているかどうかの判断が必要です。

些細な症状を見逃さず、早期発見・早期治療が、
歯を残すか、捨てるか、の分かれ目になります。

 

 

フロス(フロアフロスの場合)の8つのいい点

➀歯と歯ぐきの境目(歯肉縁)より下の部分の歯肉縁下(しにくえんか)に、
フロスをいれても痛くないので、歯垢を削ぎ取ることができる。

②384本の繊維からできているフロスが、歯肉縁上の歯垢も完璧に削ぎ取る。

③フロスを指に巻いても、握っても、手触りがよく滑りにくい。

④フロスが歯の丸みに沿って、舐めるように滑らせることが出来る。

⑤水で洗い流しながら使っても、滑り具合や吸着性は変わらない。

⑥フロスを二重にして使うと、歯垢を削ぎ取る効果が高くなる。

⑦45mと250mの携帯用と自宅用の2種類の長さがあり便利。

⑧費用対効果が高い。

 

 

フロスの悪い点

➀イラストで使い方をみても理解しにくい。

②口の奥に指を入れることが出来ない。

③以前使ったときの使い勝手から苦手意識がある。

④フロスの認知度がなく信頼度が低い。

 

 

デンタルフロスの歴史

デンタルフロスを最初に発明したのは、
1815年アメリカの歯科医師レヴィ・スピア・パームリーでした。

レヴィ・スピア・パームリーは、
「歯と歯の間をフロッシングすることは、
世界中のどんな歯ブラシや歯磨き粉より疾患の予防につながる。」

と言っていますが、当時はまだ、シルクの糸で作られたフロスは、
貴重品で高価だった為、一部の人にのみ心酔されていたようです。
200年前も今もフロスの信頼度は高かったようです。

 

1947年(昭和22年)アメリカの病理学者チャールズ・キャセディー・バスは、
シルク糸らナイロン製のフロスを発明し、漸く広く一般に普及しました

チャールズ・キャセディー・バスは、
「予防・口腔内のコントロールのためには、
歯ブラシとフロスですべての歯の表面からプラークを除去する必要がある。
フロスが基本的な道具であり、歯ブラシはそれに付随するものである。」

と言っていますが、発明者自身が歯科医の指示通り、
歯磨きしていたにも関わらず、歯周病で苦しんだことが、
チャールズ・キャセディー・バスの学者魂を掻き立てたようですね!

 

口の中を綺麗にする手段として、
いつでも、どこでも、
手軽に使える「フロス」は、
知っている人は得をし、
知らない人は損をしていることを知らない、
悲し物語りの一片かも知れませんね。