「埋めたろうか」と散々毒づかれ土下座して謝れ

 

 

私は、関東地区の営業責任者部下と一緒に得意先回りの日々、帰社後一本の電話

(客)佐藤デス・・・

(私)あぁー佐藤社長、いつもお世話になります。
何かありましたか?

(客)近藤商会、行ってるー?

(私)いえ、近藤商会さんは、佐藤社長御ひいきなので、
行ってませんがー

(客)さっき近藤商会に行ったら、お宅から安い見積りが出てるん
   だけどー  コレ?どういうコト?

(私)うちではないですよー。そちらに、見積りは出しません。
   何かの間違いだと思いますが。

(客)今、購入担当者から直接聞いてきたんだよー
   お宅からかなり安い見積りが出てるって
   オレが嘘言ってるって言うのーか
   盗っ人みたいなことしやがってー
   会社潰す気かー
   コチとら、信用丸つぶれじゃーねーかー
   得意先にどう説明すんだぁー

(私)佐藤社長 ウチじゃありませんよ

(客)テメーコノヤロー、どう責任とるんだ

と散々毒づかれ、最後にいっぺん「埋めたろうかー」
明日一番でカオ出せー!と取り付く島もなく電話を切られた。

 

電話を置いてから、えぇーー?なにイー?人を泥棒呼ばわりして、「埋めたろうか」って、何でそこまで言われなきゃならないんだ。
と思いながらも、現地担当者に確認するとやはり、見積りは出ていなかった。あきらかに社長の誤解だった。

 

案の定、翌朝

(客)あのあと先方に行ってみたら勘違いだって!
   担当者、商品名見間違えちゃってぇーさー
   彼もしっかり謝ってたし、許してやってよ
   年は取りたくないよねー (笑)

(私)はああー佐藤社長。得意先の勘違いでしたかぁ
   確か昨日いろいろおっしゃってましたよね。
   埋めるとか何とか、言われませんでしたっけ!

(客)イヤー昨日は興奮して、思わず何か言ったかも
知れないけど、
勢い余っていろいろ言ったかも
しれないけど
疑ってすみませんでしたね。

 

人を朝一番で呼びつけておいて、何がすみませんでしたねーダ。
得意先だからといって言っていいことと悪いことがある。
分別もなく人を疑うな!!

取り引き続けたかったら

「土下座して謝れ」

と言いたかったのをグッと押さえ

 

(私)しょうが無いですね。これからしっかり
調べてから言って下さいよ。

 

帰社してからも釈然とせず、「埋めたろうか」ってのは、脅迫じゃないのか?当然、得意先、訴えることはあり得ないけど、法的にはどういう顛末か確認したいと思い調べたら

何と・・・

「埋めたろうか」と言う言葉、言われた本人が、恐怖感を感じなかったら脅迫罪にならないらしい?のだ。恐怖の度合いを誰がどうやって判定するのかー?と疑問は残ったものの確かに、恐怖感は無かった。

 

会話の弾みで「埋めたろうか」って思い余って言ったくらいでは
脅迫罪にならず、例え自分が相手をけしかけ逆上させ出た言葉でも
社会通念上許される範囲であれば脅迫罪は成立しない。らしい?
何れにしろ立証が難しそうな内容だということがわかった。
また、たとえ録音して警察に駆け込んでも解決は難しそうだ。

 

むしろ問題なのは、自分が強要罪で訴えられていたかも知れないということだった。もし、取り引き続けたかったら「土下座して謝れ」って言ってたら

 

強要罪刑法223条は、「生命・身体・自由・名誉・財産に対し、害を加えることを告げ脅迫・暴行を行い義務のないことをさせ権利行使を妨害した者」は3年以下の懲役、未遂罪も3年以下の同罪

 

「土下座して謝れ」は義務のないことを、「取り引き続けたかったら」名誉に害を加えることになり、強要罪が成立しかねないところだった。

 

訴えるより、訴えられる立場になっていたかもしれない。そういえば、佐藤社長の顧問弁護士が最近、いろんなショクシュの人たちが熱心に相談にくると言ってたことを思い出した。不用意な言動は身を亡ぼすことになると痛感しました。

 

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